山と獣と肉と皮

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山と獣と肉と皮

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750516646
  • NDC分類 659
  • Cコード C0095

内容説明

写真家にして、一人の母親が撮り、料理してきた獣たちの「死と再生」のドキュメント。罠を掛け、犬を放って、銃で撃つ。自然の命を殺して、食べて、生きていく―長崎と佐賀の里山で狩猟者と過ごした時間、獣の死と皮革にまつわる「穢れ」の考察、そして、野生肉をめぐる思索と料理の記録。

目次

序章 獣の解体と共食(死を目撃すること;接続した瞬間 ほか)
第1章 おじさんと罠猟(あたらしい生活、あたらしい肉;金のネックレスにサングラス ほか)
第2章 野生肉を料理する(“ワタシの猪”が死んでいく;絶対おいしく食べてやる ほか)
第3章 謎のケモノ使い(犬と猟をする中村さん;猟犬と猿、爬虫類に烏骨鶏 ほか)
第4章 皮と革をめぐる旅(ケモノは“毛もの”;毛皮を脱ぐことを選んだ人間 ほか)

著者等紹介

繁延あづさ[シゲノブアズサ]
写真家。兵庫県姫路市生まれ。桑沢デザイン研究所卒。2011年に東京・中野から長崎県長崎市へ引っ越し、夫、3人の子どもと暮らす。雑誌や広告で活躍するかたわら、ライフワークである出産や狩猟に関わる撮影や原稿執筆に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

83
食べるとは、どういうことなのか?何を食べるのか?それは、どういうもので、どういう存在であるのか?を、考える。生命として抗うものとしての獣と、それを狩る猟。そこにあるものを感じ取れるのか。それぞれの存在を、関係を考える。美味しく食べてやるという言葉に、たくさんのことがこめられている。ありがたいとは、どういうことか。ページをめくる手が止まらない本は、そうそうない。2023/11/30

pohcho

67
縁もゆかりもない長崎に、家族で東京から引っ越してきた繁延さん。害獣駆除をしている漁師のおじさんと知り合って、 肉を分けてもらいやがては狩猟に同行するように。獣の死と向き合い、肉を丹念に料理して食べた日々の中、生まれた問いや思索が綴られる。おじさんの他に、猿回しの中村さんの猟にも同行するが、中村さんの奥さんの話が妙に印象的だった(施設にいる息子さんがプラダ―・ウィリー症候群なのだそう)自分の知らない世界を見せてくれる一冊。写真がすごく生々しくて、ある意味文章よりも雄弁。2026/08/18

アナクマ

49
出産や葬送を軸とする写真家。家族の移住先で始まった猪肉生活から考えた行動記録。◉両手指を二本立てて歩くおじさん猟師、謎のケモノ使いとその相方、養鶏する中三の息子、皮/革にまつわる職人。頭で先回りして想像せずに、実物と応答思索している人の声にまずは耳を傾けよう。「向き合う死のかなしみをうれしいにまで昇華させる媒介は料理しかない」 ◉「新しい発見なんて何ひとつなかった」という後書きが正直。しかし、殺して捌いて調理して考えた分だけ、今までに無かった回路が作者の身体にインストールされたようにも記述されています。2020/11/22

たまきら

47
猟師さんとの不思議な出会い。面白いな。人との縁が生むものを、こうやって読ませてもらっている。野生動物との共存が大きな課題となっている今だからこそ、考えていきたいし、考えてほしい。著者が住む長崎にはクマがいません。絶滅しています。これはどうとらえるべきでしょうか。マングースは駆除対象だけれどネコは保護すべき、というのもどうなんだろう。世界は混沌としていて清濁が入り乱れている。自分の立ち位置はどこにあるのか、常に確認していきたい。2026/08/05

はっせー

47
本書は文筆家である繁延さんのエッセイ。長崎に移住して、出会った猟師さんに実際の狩猟の様子を見学し、感じたことなどをまとめている。※本書には数多くの写真が挿入されている。中には猪の内蔵や仕留めたあとの写真などがある。その点ご留意くださいますようお願いいたします。猟師さんの現場を知ることによって、いまスーパーに売っているお肉のことまで思索が広がっていた。本書ではスーパーでのお肉を工業製品のような感じがすると表現されていた。動物の影を感じにくい気がする。ドリップもあまり出ないし、お肉から動物の姿を想像しにくい。2026/07/26

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