詩集 見えない涙

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詩集 見えない涙

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  • サイズ B6判/ページ数 112p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750514987
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「活字から声が聞こえる、

若松さんの詩には体温がある。」

谷川俊太郎



「この詩集を読む者は、まず詩情のきよらかさに搏たれる。それはただの純情ではなく、ぎりぎりまでものを考える知性で裏打ちされている。まるで奥深い天上の光が差しこんで来るかのようだ。」

石牟礼道子



泣くことも忘れてしまった人たちへ。

26編の詩を収めた、若松英輔初の詩集。





今日は記念日

あなたとわたしが出会った日

いっしょにお祝いをしたいけれど

あなたがいるところへは

行けないから

いくつかの言葉を贈ります



ぜったいに独りにしない

そう約束したのに

突然

逝ってしまったあなたへ

かなしみという 藍色の切手を貼って

(「記念日」より)

燈火

風の電話

記念日

楽園

ヒトから人へ

コトバ

香炉

薬草

旧い友

詩人

読めない本

仕事

焔

夏の花

さくら

見えないこよみ

悲願

歓喜

邂逅

悲しさを語るな

聖女の遺言

天来の使者

言葉の舟

言葉の護符

騎士

青い花

若松 英輔[ワカマツ エイスケ]
批評家・随筆家。一九六八年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。二〇〇七年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、二〇一六年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞を受賞。
著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『生きていくうえで、かけがえのないこと』『言葉の贈り物』(共に亜紀書房)、志村ふくみとの共著『緋の舟』(求龍堂)など多数。

内容説明

泣くことも忘れてしまった人たちへ。若松英輔、初の詩集。

目次

燈火
風の電話
記念日
楽園
ヒトから人へ
コトバ
香炉
薬草
旧い友
詩人〔ほか〕

著者等紹介

若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家・随筆家。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

172
人は何かを求めさ迷うとき、自らに問いかけ、自らと語り合う。人はつながりを深く感じたいとき、本に心を寄せる。人が何かを語るのは、伝えたいことがあるからではなく、伝えきれないことがあるから。わたしにはあなたが見えるから。かなしみが出会う場所。…私のなかに詩人がいる。詩人は私が話すと沈黙し、黙すと静かに語り始める。大切な気持ちのすべてを書かずにそっと心に還す。するとある日、予期せぬ姿となって戻ってくる。若松英輔氏詩集。…私の見えない涙は今、どこを流れているのだろう。悲しみの種子はまた花を咲かせているのだろうか。2021/12/17

KAZOO

106
かなり中年になってから若松さんは詩を読むようになったようです。ご自分の経験と東日本大震災がしはあった方がいいものからなくてはならないものに変わったとあとがきで書かれています。今まではほとんど批評などを中心に読んできたのですが、この詩集を読むと言葉を大事にされていると感じました。「言葉の舟」「言葉の護符」「青い花」などは印象に残る詩でした。2023/12/10

宵待草

83
随筆家・批評家:若松英輔さんは、人生に付いて何時も静かに、そして深く、私に語り掛けて下さる方の一人です。 此の26編の詩を収めた初詩集も然り! 心の琴線にふれる、沁々とした、若松英輔さんの選ぶ語彙の言の葉の数々には、何時もながら幾度も目頭を熱くしての、読了の一冊と成りました。 既読の『悲しみの秘義』や、敬愛する志村ふくみさんとの共著『緋の舟』などの、読後感にも感受して来た事ですが、、、本当に麗しい日本語の語彙を深く理解し、ご自分だけが発する事が可能な、魂の籠る言の葉の使い手のお一人 、、、コメントへ続く2023/12/07

Gotoran

65
若松英輔氏が、東日本大震災以来、心に浮かんだ言葉を書き溜めていた26編の詩。大震災の悲しみに始まり、同氏のコトバへの熱い思い、即ちコトバの力を信じる強い思いが伝わってきた。「あとがき」で云う、“泣く声を失い、涙さえ涸れている悲しみの極致にある人たちにとっては「詩は、あった方がよいものではなく、なくてはならないものになった」”と。特に「燈火」「読めない本」「夏の花」「さくら」「聖女の遺言」が心に響いた。若松氏のコトバ論や悲しみが凝縮された26編の言葉たち。これから幾度となく読み返すであろう。2019/01/23

Mijas

57
詩は誰の心にもある。心の中には詩をもってしか埋めることのできない空白がある。若松さんはそう語る。内なる言葉は詩となり、心を包んでくれる。『言葉の贈り物』にもあったが、言葉は護符であり贈り物。それは「一輪の花のような美しき言葉」の時もあれば「野草のような壮き言葉」の時もある。26篇の詩はスラスラと入ってくる。読みながら心穏やかになるのを感じる。「あなたが/わたしに/残してくれたのは/言葉の香炉//今までに/くれたもののなかで/もっとも/美しい贈り物//火を焚かなくても/いつまでも/薫りつづける/慰めの源泉」2017/05/21

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