うそをつかない医療―患者と医療者をつなぐ仕事 (増補新版)

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うそをつかない医療―患者と医療者をつなぐ仕事 (増補新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750514703
  • NDC分類 498.12
  • Cコード C0036

出版社内容情報

患者と医療者のパートナーシップをつくっていくことで
医療過誤やトラブルによる遺族・医療者双方の苦しみを少しでも減ら…

2015年10月、待望の「医療事故調査制度」が施行され、日本の医療の安全はあらたなステージへと進みました。
「うそをつかない」
「情報を開示する」
「過誤があれば謝罪する」
病院がこの三原則を制度としてではなく、文化として根づかせ、患者と医療者のパートナーシップを高めていくことこそが、医療事故の悲劇を生まないために、欠かせないことなのです。

患者・家族とともに医療安全を推進すること。それは決して容易なことではないけれど、不可能ではない。医療者を含めた多くの出会いが支援となり、著者は悲しみと怒りを乗り越え、医療者にも寄り添いながら、ともに医療安全を推進する。アフリカの諺に、“If you want to go fast,go alone.If you want to go far,go together.(速く進みたければ、一人で行け。遠くまで行きたければ、一緒に行こう”とある。患者・家族と医療者がともに取り組めば、医療の安全を推進する困難な旅も達成できるのではないだろうか。本書は、その旅の秘訣を知ることができる必読の一冊である。 医師・種田憲一郎

第1章 患者・家族の気持ちを知る 
1 息子を失ったとき 
2 事故後の対応にさらに傷つく
第2章 遺族・医療者の心のケア 
1 患者・家族の心は変わっていく 
2 患者・家族を支えることとは 
3 当事者同士のコミュニケーションが癒しに
第3章 病院の文化をつくる 
1 訴訟になる前にできること 
2 人材養成でなく、病院全体の「文化」をつくる 
3 患者・家族を病院が支える
第4章 患者と医療者の架け橋に 
1 セーフティー・マネージャーの仕事 
2 基本は、向き合うこと

【著者紹介】
1967年生まれ。2004年9月まで17年間病院事務職として勤務。
03年3月、医療事故により長男(当時5歳)を亡くす。同年12月
より医療事故・医療安全に関する講演活動を始める。04年10月
から新葛飾病院にセーフティー・マネージャーとして勤務し、医
療安全対策室・患者支援室を開設。現在は主に医療対話推進者と
して「患者・家族支援窓口」を担当。08年11月、新葛飾病院
「患者支援室」が医療の質・安全学会による第1回「新しい医療
のかたち」賞を受賞。テレビ・新聞等で大きく取り上げられる。

内容説明

二〇一五年一〇月、待望の「医療事故調査制度」が施行され、日本の医療安全はあらたなステージへと進みました。「うそをつかない」「情報を開示する」「ミスがあれば謝罪する」病院がこの三原則を制度としてではなく、文化として根づかせ、患者と医療者のパートナーシップを高めていくことこそが、医療事故の悲劇を生まないために欠かせないことなのです。

目次

第1章 被害者の気持ちを知る(息子を失ったとき;事故後の対応に傷つく)
第2章 被害者と医療者の心のケア(被害者の心は変わっていく;被害者を支えることとは;当事者どうしのコミュニケーションが癒しに)
第3章 病院の文化をつくる(訴訟になる前にできること;人材養成でなく、病院全体の「文化」をつくる;被害者を支え救済するために)
第4章 患者と医療者の「架け橋」に(セーフティー・マネージャーの仕事;基本は、向き合うこと)

著者等紹介

豊田郁子[トヨダイクコ]
1967年生まれ。2004年9月まで17年間病院事務職として勤務。03年3月、医療事故により長男(当時5歳)を亡くす。同年12月より医療事故・医療安全に関する講演活動を始める。04年10月から新葛飾病院にセーフティー・マネージャーとして勤務し、医療安全対策室・患者支援室を開設。現在は主に医療対話推進者として「患者・家族支援窓口」を担当。08年11月、新葛飾病院「患者支援室」が医療の質・安全学会による第1回「新しい医療のかたち」賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ayaka_tmt

2
患者と医療者。医療事故が起きた後のあるべき対応や両者の抱える思いについて考えさせられた。事故が起きた後に事実を明確にする必要があるが複雑な状況を慎重に確かめるのには時間がかかる。一度起こった事故の原因を明らかにし、二度と起こさないこと。事故案件の解決ではなく患者の納得と理解を目指すこと。両者の架け橋になる医療対話推進者の中立のあり方。事故を防ぐために、普段から両者のすれ違いを減らすためのコミュニケーションの大切さ、病院の誠実な対応の文化。医療従事者として考え続けなければならない視点を忘れないようにしたい。2022/09/15

Go Extreme

1
患者・家族の気持ちを知る: 息子を失ったとき  事故後の対応にさらに傷つく 遺族・医療者の心のケア: 患者・家族の心は変わっていく  患者・家族を支えることとは  当事者同士のコミュニケーションが癒しに 病院の文化をつくる: 訴訟になる前にできること  人材養成でなく、病院全体の「文化」をつくる  被害者を支え、救済するために 患者・家族を病院が支える 患者と医療者の架け橋に:  セーフティー・マネージャーの仕事  基本は、向き合うこと:聴く 想像する コミュニケーション 感情に基づいて対応 ベストな治療2021/07/19

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