出版社内容情報
患者と医療者のパートナーシップをつくっていくことで
医療過誤やトラブルによる遺族・医療者双方の苦しみを少しでも減ら…
2015年10月、待望の「医療事故調査制度」が施行され、日本の医療の安全はあらたなステージへと進みました。
「うそをつかない」
「情報を開示する」
「過誤があれば謝罪する」
病院がこの三原則を制度としてではなく、文化として根づかせ、患者と医療者のパートナーシップを高めていくことこそが、医療事故の悲劇を生まないために、欠かせないことなのです。
患者・家族とともに医療安全を推進すること。それは決して容易なことではないけれど、不可能ではない。医療者を含めた多くの出会いが支援となり、著者は悲しみと怒りを乗り越え、医療者にも寄り添いながら、ともに医療安全を推進する。アフリカの諺に、“If you want to go fast,go alone.If you want to go far,go together.(速く進みたければ、一人で行け。遠くまで行きたければ、一緒に行こう”とある。患者・家族と医療者がともに取り組めば、医療の安全を推進する困難な旅も達成できるのではないだろうか。本書は、その旅の秘訣を知ることができる必読の一冊である。 医師・種田憲一郎
第1章 患者・家族の気持ちを知る
1 息子を失ったとき
2 事故後の対応にさらに傷つく
第2章 遺族・医療者の心のケア
1 患者・家族の心は変わっていく
2 患者・家族を支えることとは
3 当事者同士のコミュニケーションが癒しに
第3章 病院の文化をつくる
1 訴訟になる前にできること
2 人材養成でなく、病院全体の「文化」をつくる
3 患者・家族を病院が支える
第4章 患者と医療者の架け橋に
1 セーフティー・マネージャーの仕事
2 基本は、向き合うこと
【著者紹介】
1967年生まれ。2004年9月まで17年間病院事務職として勤務。
03年3月、医療事故により長男(当時5歳)を亡くす。同年12月
より医療事故・医療安全に関する講演活動を始める。04年10月
から新葛飾病院にセーフティー・マネージャーとして勤務し、医
療安全対策室・患者支援室を開設。現在は主に医療対話推進者と
して「患者・家族支援窓口」を担当。08年11月、新葛飾病院
「患者支援室」が医療の質・安全学会による第1回「新しい医療
のかたち」賞を受賞。テレビ・新聞等で大きく取り上げられる。
内容説明
二〇一五年一〇月、待望の「医療事故調査制度」が施行され、日本の医療安全はあらたなステージへと進みました。「うそをつかない」「情報を開示する」「ミスがあれば謝罪する」病院がこの三原則を制度としてではなく、文化として根づかせ、患者と医療者のパートナーシップを高めていくことこそが、医療事故の悲劇を生まないために欠かせないことなのです。
目次
第1章 被害者の気持ちを知る(息子を失ったとき;事故後の対応に傷つく)
第2章 被害者と医療者の心のケア(被害者の心は変わっていく;被害者を支えることとは;当事者どうしのコミュニケーションが癒しに)
第3章 病院の文化をつくる(訴訟になる前にできること;人材養成でなく、病院全体の「文化」をつくる;被害者を支え救済するために)
第4章 患者と医療者の「架け橋」に(セーフティー・マネージャーの仕事;基本は、向き合うこと)
著者等紹介
豊田郁子[トヨダイクコ]
1967年生まれ。2004年9月まで17年間病院事務職として勤務。03年3月、医療事故により長男(当時5歳)を亡くす。同年12月より医療事故・医療安全に関する講演活動を始める。04年10月から新葛飾病院にセーフティー・マネージャーとして勤務し、医療安全対策室・患者支援室を開設。現在は主に医療対話推進者として「患者・家族支援窓口」を担当。08年11月、新葛飾病院「患者支援室」が医療の質・安全学会による第1回「新しい医療のかたち」賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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