内容説明
世界は「クロサワとミフネ」をどう見たか。映画史に多大な影響を与えた二人の波瀾万丈の人生と全作品に、アメリカ人映画評論家が迫る。関係者へのインタビューと資料調査により、日本国外での評価、制作裏話、苦悩、そして別離、晩年までがつぶさに明かされる。貴重な写真も多数収録!
目次
記録のかけら
PCL映画製作所と、山さん
虎の尾を踏む
一九四六年―ニューフェイス
やくざ役、素晴らしき日曜日、酔いどれ天使
野良犬
新しい一〇年
世界への扉
踏み外し
生きる
華麗なる七人
黄金時代
生きものの記録
劇を基にした二本の映画
一〇〇%のエンターテインメント
風
桑畑と椿とサボテンと
天国と地獄
雨
世界のミフネ
火
電車馬鹿
浪人
シベリア
将軍とガイジン
雲
放浪の人
まあだだよ
雨あがる
著者等紹介
ガルブレイス,4世,ステュアート[ガルブレイス,4セイ,ステュアート] [Galbraith,4,Stewart]
米国ミシガン出身。日本映画についてのBBCとNHK制作ドキュメンタリー番組に出演するなど、活動は多岐にわたる。現在は妻と娘と日本に住む
櫻井英里子[サクライエリコ]
幼少期をイギリスで過ごす。一橋大学社会学部卒業後に会社員となるも、夢であった翻訳家に転身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
14
ときに日本人が日本人のことを語るよりも、海外から語るほうが本質に近付けることがある。そこには新鮮な視線と考察があり、何よりも遠く離れているゆえに、より理解しようとする姿勢が強く働く。スチュアート・ガルブレイス4世が記した『黒澤明と三船敏郎』は、まさしくそんな一冊だ。黒澤と三船の人生を同時に語る。このシンプルだが、大胆な構成は、たぶん日本人にはあたりまえすぎて逆に思い付かない発想だ。二人の、しかも映画史に大きな足跡を残した人物を評するわけだから、当然、尺も長くなる。(つづく)2015/12/26
かみーゆ
1
ちょっとずつ読んで読んでついに読了。いやー労作ですわ。著者のクロサワ贔屓が過ぎるところはあるにしても面白かった。自殺未遂辺りのとこで「病気だった」って明言してるのは外国の方が書いてる本ぽいよね。四騎の会の話とかほとんどないし。黒澤作品だと「天国と地獄」か「デルス・ウザーラ」が好きです。三船さんのって黒澤以外は「レッドサン」くらいしか観たことなくて。ブロンソンとアラン・ドロンと三船の共演ってだけで高校生くらいのときに観て超ウキウキしたのに本書で酷評されてて残念。2018/03/29
ひげおやじ
0
なんとか読了。2015/11/09
Pio
0
内容的には、既読の書籍とダブるところ多々あれど、アメリカで黒澤と三船がどう受け入れられていたのかがわかり、なかなか興味深い。2018/06/26