内容説明
なぜ、どのように、あの名句が生まれたのか?旅に生きた芭蕉の生涯をやわらかな目線で描く絵物語。
目次
1 生い立ち
2 故郷をあとに
3 故郷への旅
4 芭蕉庵
5 再び故郷へ
6 奥の細道
7 江洛の地
8 新芭蕉庵
9 三たび故郷へ
著者等紹介
内野三悳[ウチノサントク]
1899年、神奈川県生まれ。東京医学専門学校卒。1935年、荏原郡戸越村に病院開設(外科・産婦人科)。1945年、戦災で病院焼失。翌年、品川区中延に再建。1981年、2月5日没。医師のかたわら、文筆をとる。第一美術協会会員。本名、内野正幸(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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一条
3
芭蕉の句を読みたい衝動に駆られて突発的に読んだ。句の解説は少なめで芭蕉の半生的なところをマイルドに追っている内容だった。児童向けらしく作者が描いた挿し絵がふんだんに差し込まれていて読みやすいが少し物足りなかった。始めて見た句で印象的だったのが『蚤虱 馬の尿する 枕もと』。旅の道中山越えの際に大雨に見舞われ泣く泣く山小屋に泊まるも蚤や虱に苦しまされ馬の尿の排泄音に悩まされる芭蕉の鬱憤が端的に表現されている感じが人間的で良いなと感じた。韻も踏んでいてリズム感も好き。2023/12/10
あお
1
平易で優しい絵と文章。色々な句が知れてよかった。2022/01/14
めめ
1
山本周五郎の小説、赤ひげのモデルとなった、内野サントクが書いた絵と文章の、松尾芭蕉物語。松尾芭蕉の一生が、子供にも分かるように、短く絵本のような形になっている。読みやすい。俳句も紹介されていて、墨絵のような味わいのある挿絵がついている。門人に俳句を教えたり、子供達に読み書きを教えたり、人と交流するのが好きで、その為に命も削った松尾芭蕉の暖かい、感じの良い人柄が伝わる本。松尾芭蕉だけでなく、作者の内野サントクも良い人だなあと思いました。2021/08/06
なつめ
0
非常に易しくまとめられた松尾芭蕉物語。著者の、芭蕉の生き方に対する尊敬を感じた。2010/04/10
おとなふみちゃん
0
★★ 俳句の意味を知りたいときに。全64句あったが、子供向け暗唱用芭蕉の俳句で聞いたことがあって知っていた俳句はわずか10句足らずだった。2010/04/06