出版社内容情報
神田神保町、東京堂書店の名物店長だった佐野さんの集大成!書店員人生から綴った初の書店論!本を通して多くの人やものに出会う楽しさをつづる。多彩な交遊録とともに語る本屋の生き残り方と永遠に変わらない本との付き合い方。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
34
著者は東京堂書店で店長を務めながら、本を出版し、有名な作家たちとの交流を持つという本好きとしては羨ましくなる経歴を持った方です。ただし、書店で働くのは楽ではなく、本文中に売れ行きを気にする文が出てきます。それでも本の素晴らしさと読書の喜びを綴った文章は、読んでいて胸が躍りました。圧巻は1章の「本の声を聴く」です。書店と紙の本のアナログなゆえの魅力を詳細に描いています。デジタルな電子書籍と異なり、紙の本は五感に訴える魅力を秘めていると改めて感じました。2024/11/13
Tenouji
25
こちらも、世田谷文学館 『「本が世界、世界が本。」松岡正剛 千夜千冊の贈りもの』で、置いてあった本を図書館で借りた。理想的な書店「東京堂書店」の元店長の様々なお話し。取次の仕組みを含む本の物流問題は、単に仕組みが古いとだけ認識していたが「少ない点数で多量部数を処理するには向いているのだが、多品種少量部数を処理するには向いていない」と。あぁ、なんと、これは「半導体産業」と同じではないですか!そして、人間や組織が単純化してきたが、「本」は多様であると…。現代の日本産業の問題の多くは、この辺にあるのでしょうね。2026/05/18
り こ む ん
18
内容は、電子書籍と今の書店の苦境や著者の書店での日々から、本へ想い書店のありがたなどを綴ったもの。電子書籍では味わえない、書店の棚から、実際に手に取り、ページをめくり、本の香りや重みを感じながら、広がる世界(書店の棚)を味わいたくなる一冊。2013/03/11
波多野七月
15
息をひそめて書店の棚のあいだに立った時、人は書物からどんなふうに呼ばれるだろう。そして、どんな声を聴くのだろう。〈本が本を呼び、本が棚を呼び、棚が書店をつくる〉まさにこんなふうに、いつだって紙の匂いにつつまれて本の森へと誘われてきた。登場する作品は手ごわいものばかりでいささか後込みするものの、そこに込められた思いは良く知っているものばかり。神保町の東京堂の元店長、佐野衛さんがつづる書店と読書にまつわるエッセイ。こんなふうに本と出会い、本を愛する人達と本にまつわることがらについて語ってみたい。2016/03/08
izw
14
本屋の運営、棚作りにこだわってきた人の話は非常に興味深い。神保町東京堂書店の店長を長く勤めた著者が、本、本屋に関すること、講演会やサイン会について、講師、著者との関わりを、日常的な出来事として淡々と著している。立花隆、宮城谷昌光、坪内祐三、菅原文太など様々な人との交流が興味深い。2014/09/19




