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内容説明
江戸末期より、浅草は仲見世、観音さまの宝蔵門近くで江戸趣味小玩具を商う「助六」。間口一間の小さな店に並ぶ三千点ほどの小玩具のなかから、約二百点の縁起のいいおもちゃを厳選。英訳付き。
目次
第1章 江戸名物の縁起物
第2章 江戸のおもちゃ
第3章 愛嬌のある縁起物
第4章 お馴染み干支玩具
第5章 江戸風俗人形
第6章 江戸の風物詩
第7章 浅草仲見世助六物語
著者等紹介
木村吉隆[キムラヨシタカ]
1937年浅草に生まれ育つ。慶應義塾大学経済学部卒。会社勤務の後、1979年に家業である江戸趣味小玩具「助六」を継いで五代目主人となり現在にいたる。江戸の文化や風俗に関して造詣が深く、その洒脱な話ぶりで講演依頼も多い
藤井恵子[フジイケイコ]
1957年横浜生まれ。東京女子大学哲学科卒。ライター、編集者。出版社勤務を経て独立
鈴木俊介[スズキシュンスケ]
1975年静岡県に生まれ、富士山を見て育つ。フリーカメラマン。肖像写真、旅、料理などのジャンルを得意とし、雑誌の仕事を中心に国内外を問わず活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
90
なんて可愛く、そして縁起のいい玩具なんでしょう。 江戸末期から浅草で商っている "助六"。間口1間の小さな店に並ぶ3千点ほどの小さな玩具のなかから、約2百点の縁起のいいおもちゃを厳選して美しい写真で紹介してくれています。 愛嬌のあるおもちゃの表情を眺めるのも楽しく、語り継がれてきた謂れを読むのも楽しい、江戸玩具のガイドブックです。手のひらに乗る小さな世界ですが、心を遊ばせることができる素敵なガイドです。 全部集めたくなっちゃいます。コレクター癖がある人には危険な本でもあります (笑)。2019/02/11
tom
18
浅草には二度三度行ったことがある。そのとき、この店に入ったような、おぼろげな記憶も。そして、お値段を一目見て高いと思い、さっさと撤退したような。いまなら、一つ二つ買ってしまうだろうなと思いながら、張子の虎やらお雛様を見て楽しんだのでした。もう一度、行ってみたいけれど、浅草は遠い。2023/04/18
さっちゃん
16
浅草の江戸玩具屋「助六」店主が書いた本。玩具は玩具でもここに掲載された写真を見ると、泥くささが全くなく、デザイン、色付け共洗練されていて、江戸の粋を感じる。2017/02/16
ぐるぐる244
9
浅草仲見世の浅草寺のすぐ近くにある助六は、間口が狭く、混んでいてじっくり見ることができない。どんな品物があるのか、そのほんの一部だが、よく見ることができてうれしい。「江戸趣味小玩具」には犬張り子や赤梟など子どもの無事を願うものが多いのに驚く。京極夏彦の本の表紙からヒントを得た新しい小玩具も作ったりしているらしい。「蛸と招き猫」は最近オークションに出ているのを初めて見た。かわいいけど不気味でもある。2023/03/17
メイロング
4
表紙の笊かぶり犬にハートを撃ち抜かれる。近い将来に意外と貴重な資料集となってしまうかもしれない。つまりは昔のコレクションフィギュア。今では子供の玩具というより、大人の趣味物という感がある。装丁も素敵。2012/09/10