内容説明
森田療法の権威が長年の臨床経験の末に辿り着いた結論―それは「人はみな、幸せになる能力を備えている」ということ。
目次
第1部 幸福の輪郭―幸福とは何か(老いても病んでも、幸福感は湧いてくる;これまでの幸福論に足りないもの;ある人は「幸」と感じ、別の人は「不幸」と感じる;後からしみじみと感じる幸福がある;「不幸」を「幸」に変える能力)
第2部 幸福の処方箋―人はみな幸せになれる(生の欲望;見失ったゴールを求めて―中高年男性の場合;将来に不安を抱えて―中高年独身女性の場合;孤独を癒してくれるもの―高齢者の場合;人の温もりに支えられて―病人の場合;混乱と戸惑いと人恋しさと―痴呆(認知症)老人の場合
悲しみに耐えがたいとき
絶望して“死にたい”と思ったとき)
著者等紹介
大原健士郎[オオハラケンシロウ]
1930年、高知県生まれ。61年、東京慈恵会医科大学大学院博士課程修了。66年、南カリフォルニア大学精神科客員教授、ロサンゼルス自殺予防センター特別招聘研究員として1年間留学。76年、東京慈恵会医科大学助教授を経て、77年、浜松医科大学教授。96年退任、同大名誉教授となる。森田療法の権威、自殺研究の第一人者
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感想・レビュー
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ATS
11
★★★精神科医である著者の経験(患者の治療など)をもとに書かれた幸福論。著者は森田療法を中心にアプローチしているようで、森田療法の哲学が随所に散りばめられているように感じられた。生きがいや繋がり、心構えが大切なんじゃないかという風に私は捉えた。『尊厳に死ぬためには、できるだけ尊厳に生きるべきである。尊厳な死は、恐らく尊厳な生の延長線上にある』(P146)『良い人生というのは、良い思い出の蓄積ではないかと思う。幸福な人生というのは、幸せな思い出の積み重ねだと思う』(P182)2018/01/17
しらたま
1
やっぱり好きだ。森田療法。2013/09/05