内容説明
児童福祉法の改正によって進む子どもの意見表明と支援制度の整備。本書は、子どもの声を真摯に受け止める重要性を基盤とし、現場で活躍する33名のアドボケイトと研究者が総力を結集して執筆した、子どもアドボカシーの「今」が詰まった必読書です。
目次
第1章 子どもアドボカシーの基礎知識(当事者の声;アドボカシーの基本)
第2章 世界のアドボカシー事情と日本の現状(世界の子どもアドボカシーの現状;日本におけるアドボカシーの動向)
第3章 子ども福祉のアドボカシーを理解する(一時保護所におけるアドボケイト活動と導入による影響を教えてください;一時保護所でアドボケイトを利用した子どもたちはどう感じていますか ほか)
第4章 多様な子どもアドボカシーの展開(子どもアドボカシーと親の関係性について教えてください;学校における子どもアドボカシーについて教えてください ほか)
著者等紹介
栄留里美[エイドメサトミ]
西南学院大学人間科学部社会福祉学科准教授。博士(社会福祉学)。子どもアドボカシー学会副会長。子どもアドボカシーセンターOSAKA理事。元厚生労働省子どもの権利擁護に関するワーキングチーム構成員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zoe
14
2024年。個人の権利を擁護するものを個別アドボカシーといい、法律や政治・慣習など公共性の高いものに働きかけて変えていくことをシステムアドボカシーという。言葉にできなかったり、意思を届けられない状況で、間に入って代理を務めたりする。オープンダイアログも大事。しっかりとした研修・専門性も必要。状況を知らない無知な個人の感覚にすぎませんが、日本てこういう専門性を過小評価して、ボランティアや役所職員のたらいまわし人事の一つとかになっていそう。こういう知識不足を改善するため、アドボカシーが必要でもあるんでしょう。2024/10/06
Go Extreme
2
子どもアドボカシーと当事者の声 子どもアドボカシーの基礎知識: 児童養護施設・里親家庭経験者 ヤングケアラー当事者 障害当事者 個別アドボカシーとシステムアドボカシー 子どもアドボカシーの6原則 フォーマルアドボカシーのジレンマ 子どもアドボケイトの養成 世界のアドボカシー事情と日本の現状: イギリス カナダ アメリカ スウェーデン 日本・アドボカシーの動向 子ども福祉のアドボカシーを理解する: 一時保護所・アドボケイト活動 障害児施設 里親家庭 児童自立支援施設 多様な子どもアドボカシーの展開2024/10/06
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