内容説明
能登半島地震に揺れる日本の原発問題。柏崎刈羽原発の再稼働は大丈夫か?「新潟県原子力発電所事故に関する検証総括委員会」の委員長「解任」をうけ、著者・池内了氏が3・11原子力災害、原発の安全性を徹底分析するとともに、柏崎刈羽原発の再稼働問題を焦点化し、市民のための真の検証を行う一冊。
目次
第1部 新潟県の挑戦と挫折(検証総括委員会の出発;県との対立の経緯;解任以後の活動と今後)
第2部 4つの「検証報告書」の概要とコメント(技術委員会の「検証報告書」;生活分科会の「検証報告書」;避難委員会の「検証報告書」;健康分科会の「検証報告書」)
第3部 柏崎刈羽原発の再稼働は大丈夫か(諸機関の適格性について;原子力技術の不確実性;原発被害の実相と背景;原発事故の際の避難は可能か?;地域と自治体に引き起こされた問題;原発のテロ・戦争対策について)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くものすけ
9
フクシマの原発爆発事故に関わる問題点を詳細に分析し、問題の核心を浮き彫りにしています。新潟柏崎刈羽原発再稼働に向けての検証委員会の会長が辞めさせると事態となり急遽本書を出版された経緯の説明がありました。あらゆる視点からの問題点を網羅し指摘されていますが、東電の非協力的な態度で問題の核心部分や闇の中、デブリ除去の端緒にも付いていない状況下、柏崎原発はじめ他原発の再稼働など不可能な事!再稼働したいという政府、東電、関係者の頭は狂っているとしか言いようがない。日本の将来は本当に大丈夫か?2024/08/25
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