出版社内容情報
拘禁刑時代における「塀の中」の課題はなにか。矯正行政に生じる課題とその対応等に関して、歴史研究等の成果も踏まえ「更生:care」の視点から受刑者処遇や少年矯正を捉え直し、「社会化:reintegration」に向けた対話や物語といったナラティブモデルの可能性を検討する。
内容説明
拘禁刑時代における「塀の中」の課題はなにか。矯正行政に生じる課題とその対応等に関して、歴史研究等の成果も踏まえ「更生:care」の視点から受刑者処遇や少年矯正を捉え直し、「社会化:reintegration」に向けた対話や物語といったナラティブモデルの可能性を検討する。
目次
第1章 刑法改正に伴う受刑者処遇の意義と課題
第2章 「所定の作業」から「更生作業」への展開
第3章 改正少年法と少年矯正の課題
第4章 「矯正」の解体―規律化から社会化、さらに再社会化へ
第5章 矯正施設と立ち直り支援
第6章 監獄から刑務所、そして社会へ―有馬行刑の形成・伝承と今日的意義
第7章 「矯正施設」から社会へ―立ち直り支援のための施設内処遇の在り方
第8章 「矯正教育」の新たな展開―「ことばの形成」に着目した少年院の新たな取組
著者等紹介
中島学[ナカジママナブ]
福山大学人間文化学部教授/龍谷大学法学部客員教授/元法務省札幌矯正管区長。九州大学大学院法学府博士後期課程単位取得退学/博士(法学)。1988年法務省入省。その後、赤城少年院長、高松矯正管区第三部長、広島矯正管区第三部長、矯正研修所副所長、美祢社会復帰促進センター長、福岡少年院長などを歴任。刑事政策・犯罪学・司法福祉領域において、刑務所や少年院といった矯正施設に関する歴史研究や「対話」に着目した処遇論、犯罪や非行に陥った人たちの立ち直り支援のあり方等を主な研究領域としている。また、NPO法人「食べて語ろう会」顧問、日本自立準備ホーム協議会理事等として少年院出院者や刑務所出所者への食事支援や居場所作り等の活動にも参画するなど、社会における具体的な支援実践、とりわけ矯正施設から家族等への帰住が困難な方々への支援体制の構築等にも積極的に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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