内容説明
障害者を閉じ込めているものは何か?どう対抗すれば自由を獲得できるのか?施設や社会のなかでの差別と偏見に立ち向かい、介助者はじめ多くの仲間をつくり、自立生活を獲得していくまでの悪戦苦闘の半生を、泣き笑いのエピソードも交えて力強く語る。
目次
第1章 誕生、そして脳性小児麻痺者として生きる(一九五七年、体重五〇〇グラムの未熟児として生まれる;真っ赤なバラ ほか)
第2章 養護学校へ、そして仲間との出会い(小学校での生活がはじまる;小学校四年生、機能改善病院より強制退院 ほか)
第3章 成人施設へ、そして障害者運動から学ぶ(成人施設に入所する;成人式を迎える ほか)
第4章 社会に飛び出せ、そして自立生活へ(これでも自立生活なの…;共働学舎で自立生活の実習 ほか)
第5章 起業へ、そして茨の道は続く(NPO法人福祉開発研究センターを設立する;センターの現在、そしてこれからの話 ほか)
付録 藤沢由知が考える介護と介助
著者等紹介
藤沢由知[フジサワヨシトモ]
1957年5月30日、東京都生まれ。NPO法人福祉開発研究センター現理事長。東京都立北養護学校高等部中退。重度の脳性麻痺の障害当事者。都立府中病院闘争支援グループの一員として活動したのをきっかけに70年代後半よりさまざまな障害者運動に参加。1987年に東京都町田市で行われた全国障害者解放連絡会大会(全障連全国大会)にて実行委員長として指揮を執る。その後、障害者施設の園長等を務め、当事者が考える福祉を形にするという理念の下、2002年にNPO法人福祉開発研究センターを立ち上げ現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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