出版社内容情報
軍事独裁時代の韓国で済州島出身の在日朝鮮人をはじめ11人が北のスパイとしてでっち上げられ、裁判で死刑を含む有罪判決を受けた。民主化後、再審が開かれ、全員の無罪が確定した。一人の被害者の娘が再審を共に闘うなかでとりまとめた11人全員の記録。
目次
第1部 声をあげる者は、誰一人残っていなかった(第1次検挙(1977・2・8~2・18)
第2次検挙(1977・2・22~3・8))
第2部 神は真実を知るが、最後までお待ちになられる(報道(1977・3・24)
裁判(1977・4~1978・2))
第3部 起訴されなかった犯罪は匿名のなかに忘れさる(真実究明(2005・12~2010・5)
再審(2010・6~2016・6))
著者等紹介
金〓廷[キムホジョン]
1977年「在日僑胞実業家スパイ団」事件の被害者である故金秋白さんの娘。2006年3月、真実・和解のための過去史整理委員会に父の事件について真実究明申請すると同時に事件被害者たちと会い、関連記録などを収集した。2016年無罪確定判決を受けるまで10年間共に歩んだ被害者、被害者の家族たち、支援してくれた者たちを記憶するとともに国家暴力犠牲者がなくなる世界を切望する思いでこの本を書いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。