内容説明
2021年8月、米国とその同盟国による20年におよぶアフガニスタン占領が終焉した。なぜ欧米流の自由や人権は受け入れられなかったのか。アフガン戦争の危険を訴えた2002年の原書をもとに、その後の西欧とイスラームの関係をたどる章を加えた決定版。
目次
1 誰の犯行か?
2 イスラーム組織の犯行ならば、なぜ?
3 イスラームとの戦争ではない?
4 イスラーム世界の声は届かなかった
5 ナショナリズムへの連鎖反応
6 イスラームの何を誤解してきたのか
7 この戦争をしてはならなかった
8 何をしなければならないか
増補 イスラーム世界と西欧の二十年
著者等紹介
内藤正典[ナイトウマサノリ]
1956年生まれ。79年東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学分科)卒業。82年同大学院理学系研究科地理学専門課程中退、博士(社会学・一橋大学)。一橋大学大学院社会学研究科教授(本書初版刊行時)を経て、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授、一橋大学名誉教授。専門分野は現代イスラーム地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hitsuji023
6
911のテロの後に書かれた本書。あれから13年変わることなくイスラエルがガザに攻め込んでいる。イスラエルの過去の歴史が5章では分かりやすく書かれていて勉強になった。そして、他の章でも参考になる情報がたくさんあってとても255字では伝え切れない。簡単に言えば問題はイスラエル国家の建設、冷戦後のイスラムに対するアメリカの行動、アメリカのダブルスタンダードともいえる場当たり的なイスラム政策などにより混乱が収まらないとのこと。国連の常任理事国に好き勝手させることが問題だ。2024/05/18
yurari
3
/イスラームには個人と社会とを分ける考え方がない。聖俗分離の考え方がない/西欧では政教分離の考え方が定着/他方ドイツでは政教分離を徹底しておらず、政党がキリスト教を名乗ることができる/イスラームは主権が人間の手にあるとは考えない。主権を持つのはアッラーだけ/2022/07/10
takao
2
ふむ2024/10/29
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