内容説明
これまで、哲学は主に音声や文字によって表わされる言語で展開されてきた。また、その担い手の多くは、男性であった。これにより、哲学が失ってきたことも少なくないのではないか―。自身の手話習得および育児の体験を踏まえ、マクタガートの時間論や生と死の問題を、ろう者(手話)と産む性の視点から考察することを通して、言語モードとジェンダーの制約から人間の定義と哲学そのものを拡張する試み。
目次
第1部 手話と哲学者のすれ違い(声と魂の強すぎる結びつき;手話‐口話論争のジレンマ;音象徴と図像性;原始的な言語への曲解)
第2部 時間論を手話空間で考える(時間はリアルなのか;手話の4次元空間;問題と言語形式の不一致)
第3部 生と死の現実を産む性の視点で考える(誰のものでもない現実;死ぬことと生まれること;誰かの出産と私の出産、そして死)
著者等紹介
田中さをり[タナカサオリ]
編集者、文筆家。千葉大学大学院にて哲学と情報科学を専攻し、博士(学術)取得。現在、大学の広報に従事しながら、哲学や科学技術をテーマに執筆編集活動を行う。高校生からの哲学雑誌『哲楽』編集人。「現代哲学ラボ」世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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