内容説明
疫病は人間社会の実像を映し出す鏡だ。それは個々の生を揺るがし、宗教への懐疑や哲学の刷新を促してきた。上巻ではペスト、天然痘、コレラなどの流行の実態と、ある「英雄」の見込み違いが招いた惨事、そして細菌の発見がもたらした劇的な転機を描く。
目次
はじめに
体液理論による医学―ヒポクラテスとガレノスの遺産
ペスト、三度のパンデミック―五四一年~一九五〇年ごろ
ペストという病気
ペストへの対応
エドワード・ジェンナー以前の天然痘
天然痘の歴史への影響
戦争と疾病1―ナポレオンと黄熱とハイチ革命
戦争と疾病2―一八一二年のロシア、ナポレオンと赤痢と発疹チフス
パリ臨床学派
衛生改革運動
細菌病原説
コレラ
著者等紹介
スノーデン,フランク・M.[スノーデン,フランクM.] [Snowden,Frank M.]
イェール大学歴史・医学史名誉教授。1975年にオックスフォード大学で博士号を取得。専門はイタリア史、ヨーロッパ社会・政治史、医学史。著書にThe Fascist Revolution in Tuscany,1919‐1922(1989)、Naples in the Time of Cholera,1884‐1911(1995)など。とくに2006年の著作The Conquest of Malaria:Italy,1900‐1962は高い評価を得て、イェール大学マクミラン国際地域研究センターからグスタフ・ラニス賞を、アメリカ歴史学会からヘレン&ハワード・R・マッラーロ賞を、アメリカ医学史学会からウェルチ・メダルを贈られた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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