内容説明
リスクを管理するのか、私たちを管理するのか。権力が発信する「リスクコミュニケーション」の言説を取り上げ、その管理と排除の実践を批判的に分析・考察する。新型コロナ、ヘイトスピーチ、外国人、ジェンダー、障害者、放射能汚染など、多様なリスク視の具体的事例にもとづいて、「対抗するリスクコミュニケーション」を発信する。
目次
序章 「語られるリスク」と「語られないリスク」―「新型コロナウイルス×沖縄」をめぐる新聞報道の諸相
第1章 敵はコロナか、みんなか―戦争メタファーから考えるリスクコミュニケーション
第2章 ヘイトスピーチに見られる「言葉のお守り」―排外主義団体の選挙演説の分析から
第3章 「外国人児童生徒」とは誰のこと?言葉の奥にあるものを批判的に読み解く
第4章 学校制服とリスクコミュニケーション―ジェンダーの観点から
第5章 「障害」の表記とその言説をめぐって
第6章 コロナパンデミック・ロックダウンと「私たち(市民)」―メルケル首相の演説と感染予防条例にみるリスクコミュニケーション
第7章 コロナの時代と対話
第8章 食品中の放射性物質って安全なんですか?―「おおよそ100mSv」の意味と、守られない私たち、管理される私たち
補遺 いわゆる「処理水」についてのチラシを読み解く―「対抗するリスクコミュニケーション」の実践
著者等紹介
名嶋義直[ナジマヨシナオ]
琉球大学グローバル教育支援機構教員。専門は研究面では批判的談話研究、教育面では民主的シティズンシップ教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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