内容説明
岐路に立つ世界の高等教育改革。大学の大衆化は階層格差を拡大するのか?大学の大衆化の時代に突入したフランスでは、何が起きているのか。非選抜型大学にみる進路選択・入試改革、グランゼコールという選抜エリートへの道のり、ボローニャ・プロセスにみる改革から高等教育の課題を読み解く。
目次
第1部 高等教育の現状と課題(民主化されないフランス高等教育の大衆化にみる課題―21世紀の高等教育改革はどこに向かうのか;「出来の良い」生徒とは?―どのように大学で学士号を手にするのか ほか)
第2部 新自由主義的な改革と選抜制度(高校から高等教育への進路選択システム―高大の接続支援と公平性に関する考察;高等教育の現代における分析と改革のいくつかの矛盾に関する検討―保守的改良主義 ほか)
第3部 大学と階層移動(高等教育の世界と学生の戦略;成功と社会的下降―学生の将来観 ほか)
第4部 グランゼコールという選択(エリート形成過程におけるフランス語の重要性―グランゼコール準備級における教育実践から;グランゼコール準備級の学生募集―選抜・選考・予見 ほか)
感想・レビュー
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能力主義:メリトクラシー。フランスのバカロレア。 プレパの教師はアグレジェ。 Baccalauréat généralの良(12点)以上60%で医学、75以上で大体グランゼコールに行くのだなと。富裕層出身割合50%以上なのはGEかプレパか、65%以上で商業系、成績が悪ければ美術・建築系に行く感じ。バカロレア特記の中では、プレパが男子・ブルジョワ、医学部は女子・ブルジョワに行きやすい。2025/04/05
coca©︎ola
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女子の進路選択が男子よりも悲観的であるという点が面白かった。2022/11/12