出版社内容情報
経済学が役立たずの学問だなんてとんでもない! データ分析の強力な武器・計量経済学や、社会課題解決の切り札・マーケットデザインなど、経済学者の頭の中には世界をより良くするための知恵が詰まっているのだ。「哲学的経済学者」を標榜する著者の会心作。
内容説明
データ分析の強力な武器・計量経済学や、社会課題解決の切り札・マーケットデザイン―経済学者の頭の中には世界をより良くするための知恵が詰まっている!経済学に新たな光を当てる、「哲学的経済学者」会心の一冊!
目次
序章 世界を救うには
第1章 貧困をなくすには
第2章 心を整えながらしあわせな子どもを育てるには
第3章 気候変動を食い止めるには
第4章 悪い行動を変えるには
第5章 必要なものを必要な人に届けるには
第6章 しあわせになるには
第7章 謙虚になるには
第8章 お金持ちになるには
第9章 コミュニティをつくるには
第10章 終章
著者等紹介
アングナー,エリック[アングナー,エリック] [Angner,Erik]
ストックホルム大学の実践哲学教授で、哲学・政治学・経済学(PPE)プログラムを指導している。25年にわたり複数の大学で経済学と哲学を教えている。本書の他に経済学と哲学の接点に関する2冊の著書がある。妻と3人の子供とともにストックホルム在住
遠藤真美[エンドウマサミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
27
データ分析の強力な武器・計量経済学や、社会課題解決の切り札マーケットデザインなどを駆使して、世の中の難題を解くために経済学に何ができるのかを考える1冊。貧困をなくすためにポイントとなる欠乏感、数年前にはなかった子育て経済学、気候変動を抑えるための炭素税の効用、悪い行動を変えるには、必要なものを必要な人のものとに届けるには、幸せ/謙虚/お金持ちになるには、コミュニティを作るにはといったテーマに対して経済学の観点からポイントとなる部分を解説していて、やや概念的な感はありましたけど著者の情熱を感じる1冊でした。2024/12/30
ごりらっぱ
1
それぞれの章のテーマは「悪い行動を変えるには」、「心を整えながらしあわせな子どもを育てるには」といったものだったり、いかにも経済学っぽい「貧困をなくすには」、「お金持ちになるには」といったものがあり、社会的課題に経済学の視点でアプローチしています。読書案内や用語集もあって親切な作りになっています。この本のまとめの終章を読むだけでも勉強になると思います。2025/04/25
ゼロ投資大学
1
人々がより意味のある良い生活を送る世界を作る上で、経済学がどのような手伝いが出来るかを見ていく。貧困をなくし、不平等を減らすためにどうすればいいか。子育てがしやすい環境を構築し、人々が健康に生きて行くためにはどうすればいいか。本書は、経済理論に基づいたエビデンスのある解決策を提示する。2025/02/08
スコットレック
0
入門書のような形なので書いてあることは難しくはない。個人的には第7章(自信過剰の有害性)と第8章(資産を増やす合理的な方法)は特に読むべきかと。 本書のその先を知りたいのであれば、最後の方の読書案内で著者の方が次に読むべき良書を紹介しています。2025/01/23
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