内容説明
子どもたちの学びを止めない!デジタル対応の遅れはもはや許されない。共通の強い思いを胸に、多くの人たちが立場を超え、連携しあい、ここに集結。本書は、コロナ禍における自治体、学校、民間、保護者、子どもたちの奮闘の記録である。
目次
プロローグ 動き始めた日本のデジタル教育
1 学校でICTを使うのが当たり前の社会に―GIGAスクール構想の課題と展望
2 コロナ休校で、海外の学校はどう動いたか?―世界各国の取組から学ぶ
3 コロナ休校で、日本の学校はどう動いたか?―日本各地の取組から学ぶ
4 コロナ休校で、民間の教育産業はどう動いたか?―塾・IT企業・テレビ放送から保護者の反応まで
5 アフターコロナで広がるAI・教育データ活用の可能性
エピローグ アフターコロナ教育を構想する
著者等紹介
石戸奈々子[イシドナナコ]
超教育協会理事長、慶應義塾大学教授、CANVAS代表。東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経て、NPO法人CANVAS、株式会社デジタルえほん、一般社団法人超教育協会等を設立、代表に就任。総務省情報通信審議会委員など省庁の委員多数。NHK中央放送番組審議会委員、デジタルサイネージコンソーシアム理事等を兼任。政策・メディア博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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崩紫サロメ
14
コロナウイルスの流行で、日本のICT教育の遅れが露呈したかのように思えたが、本書で取り上げられている小学校から大学、予備校などの事例を見ると、進んでいるところでは公立学校でも中国の都会と変わらないくらいに整備されているし、別の地域では学校にメールアドレスが1つしかない、と文言の意味すら理解できないようなところもあるらしい。地域格差が大きい。考えさせられたのが共時性を活かしたEテレの活用事例。ICTというと双方向性・個別性が強調されがちだが、Eテレの公共放送としての存在意義はまだまだこれからだと感じた。2020/12/11
み
7
世界に比べて日本がいかに教育後進国なのかが今回の新型コロナの騒動で露呈したように思う。連絡帳での出欠連絡。学校に2台しかない電話。手紙はすべて紙。どうしたら日本の教育を変えていけるのか。変わらざるを得ない状況になっている今、GIGAスクール構想を実現し早急にICTを利用できる、自分で学びを広げられるような教育にシフトしていくべき。不登校の子供がオンラインなら参加できたり、教育先進国のスウェーデンや教育方法が学校によって違うアメリカなどが採用しているChromebookについてもっと知りたい。2021/01/12
m-kuma
0
アフターコロナを見据え,このコロナ禍での一斉休校をどのように対処したのか…各国の状況,国内の状況,学校や塾の状況,企業のアプローチなど,さまざまな具体策が紹介された一冊。非常事態を経て,今後の学び,教育が大きく変わっていくチャンスなのだろうと,この本を読んで改めてその可能性を感じています。個人的には,青森市教委の取り組みが,不登校児童・生徒に対して大きくプラスに働いているという情報が非常に印象的。さまざまな可能性にどう向き合っていくのか,コロナ前に戻るのではなく,コロナ後の進化が必須と確信しました。2022/02/21
梅
0
仕事用。とっても興味深い内容だった。日本が遅れている原因は、大人がタブレット端末を遊び道具と思っており、教育に必要なものと思ってない点。実際に自分の職場でもそのようなことを思っている大人ばかりで何も進まない。2021/06/03
auchida0507
0
やる気、前例にこだわらないこと、新しいことをやってみる勇気、自分が今何をできるのか。2021/02/13