内容説明
危機を迎える現代世界にマルクスが再び降臨する。非正規労働、自国第一主義、地球温暖化…資本主義が生んだ諸矛盾に『感染爆発』『スラムの惑星』の著者が挑む渾身の論考。
目次
第1章 古き神々、新しき謎―革命的主体についての覚え書き(普遍的階級;階級戦争の時代;命題)
第2章 マルクスの失われた理論―一八四八年のナショナリズムの政治(国民なきナショナリズム;マルクスに反するマルクス;階級とナショナリズム;利害の計算)
第3章 来るべき砂漠―クロポトキン、火星、そしてアジアの鼓動(シベリアの探査;アジアと火星の乾燥;病的科学)
第4章 誰が箱舟を作るのか?(知識人の悲観論;想像力の楽観論)
著者等紹介
デイヴィス,マイク[デイヴィス,マイク] [Davis,Mike]
1946年カリフォルニア州フォンタナ生まれ。精肉工場の工員やトラック運転手、SDSの活動家といった経歴の持ち主。リード大学で歴史学を学んだあとUCLAに進むが学位をとっていなかったために教職につかない時代を長く過ごした。南カリフォルニア大学建築学部とカリフォルニア大学アーヴァイン校歴史学部を経て現在はカリフォルニア大学リバーサイド校クリエイティブ・ライティング学部の名誉教授。『ニューレフト・リビュー』誌の編集委員でもある
佐復秀樹[サマタヒデキ]
1952年群馬県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。イギリス演劇専攻
宇波彰[ウナミアキラ]
1933年静岡県浜松市生まれ。東京大学大学院修士課程修了(哲学専攻)。明治学院大学、札幌大学などで講じ、現在、明治学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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