創元推理文庫
ネプチューンの影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488236076
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

アダムスベルグ署長は、古い連続殺人事件のひとつとしか思えない殺人事件の報に接する。ネプチューンの三つ叉槍の刺し傷のある死体。しかし、彼が追っていた容疑者はすでに死亡したはず……?! 亡霊? 模倣犯? かつて、アダムスベルグの弟が恋人殺しの容疑をかけられ姿を消した事件も同じ刺し傷だった。一人の高名な判事が真犯人だと主張するアダムスベルグは、なんと自らも新たな事件に巻き込まれる。CWAインターナショナルダガー受賞のまぎれもない傑作!

内容説明

ネプチューンの三叉槍で刺されたような傷がある死体。30年前アダムスベルグの弟が恋人殺しの嫌疑で追われた事件も同じ手口だった。それ以前に五件、その後に二件同様の殺人があった。謎の多いこの事件で弟を失ったアダムスベルグは、彼の無実を証明すべく自らが犯人と確信する男を追い続けていた。アダムスベルグの人生を大きく変えた不可解な事件の驚愕の真相。CWA賞、813賞受賞の傑作!

著者等紹介

ヴァルガス,フレッド[ヴァルガス,フレッド] [Vargas,Fred]
1957年パリ生まれ。パリ大学で考古学を専攻した後、国立科学研究所の研究員となり、中世考古学の専門家として遺跡発掘や講演などの日々を送りながらミステリを書き始める。“三聖人シリーズ”と“警察署長アダムスベルグ・シリーズ”で仏語圏以外の国々でも多くの読者を獲得し、CWA賞インターナショナル・ダガーを四度受賞している。ミステリの執筆活動のほかに、イタリアの政治犯のフランス亡命を支援したり、2019年には環境問題に関する警告の書“L’Humanit´e en p´eril”を刊行し、本国フランスで話題を呼んでいる

田中千春[タナカチハル]
早稲田大学仏文科卒、パリ大学で比較文学・言語学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

130
ミステリ史上最高齢の犯人か。ヴァルガスは老女の扱いが上手。クレマンチーヌは『彼の個人的な運命』のマルトを髣髴。アダムスベルグの逃亡劇、殆どコントじゃん。実際可能なんだろうか。アダムスベルグと関わったばかりに殺されて、しかもその死を悼んでもらえないノエラが哀れ。女に助けられた巻。必ずしも論理的ではないアダムスベルグの思考と発想、ついて行くのに骨が折れる。欧米ミステリで麻雀が登場するの、本作で二作目。一作目は当然あれです。2020/05/26

ケイ

121
前半の面白さから、後半は…。長年執着してきた犯人なのに、そういう態度でのぞむのか?という半ばあきれたような気持ちになりながら読み終えた。最初は、この作品の前に書かれたものも読破しなくちゃ!という意気込みだったが、どうしようか。この、少しはずしてくるところにハマれば、たまらないのかもしれないが。2020/01/05

のぶ

89
陰惨な事件を扱いながらも、登場人物の温かさに救われたような作品だった。物語はネプチューンの三叉槍で刺されたような三つの刺し傷がある死体の発見から始まる。アダムスベルグ署長が捜査するが、30年前アダムスベルグの弟が恋人殺しの嫌疑で追われた事件とそっくりだった。前半はカナダに職場研修に行くという話が出てきたりして、進行も雰囲気もとてものんびりしている。後半になり話はスピードを上げ進むようになり、一応の決着を見るが、この本に関しては事件の内容よりアダムスベルグの独壇場という印象の本だった。2020/01/19

藤月はな(灯れ松明の火)

79
お久しぶりのアダムスベルグシリーズ新刊!また、お目に掛かることができるなんてっ・・・!アダムスベルグが人生を一転させた事件が遂に決着する。しかし、ルイの事件を話す前に煙草を蒸かして爆発四散する蛙の事を話したせいで、ダングラールが気になって話が脱線する下りに笑い転げてしまった。そうだ、そういう雰囲気のミステリーなんだ、このシリーズは(笑)そしてカナダ出張で飛行機が落ちるという確信から断固拒否するダングラールに家に帰りたくない犬の絵がチラつくw後、カナダのフランス語が九州訛りになっているのが何とも斬新でした。2021/02/14

あさうみ

47
この作家さんの文体、個人的に少し読みにくいんですよね…(挫折するほどではない)犯人のほぼ無敵なアリバイの崩し方。主人公の活躍を超絶技をもつ老婦人さらっていった!?犯人の思考がもっと知りたかった…結構な犠牲者を出してこれで良いのかという疑問はありますが、今後も読んでいきたい海外刑事小説。2019/11/04

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