内容説明
気候変動・環境破壊・地球危機…「いのち」を軸に世界を変えよう。ローマクラブ35名の英知が綴る警告と変革の書。
目次
第1章 人類の今の歩みが持続可能だなんて言わないでください!(はじめに:混乱の中にある世界;『成長の限界』―その主張はどれだけ妥当だったのか?;プラネタリー・バウンダリー ほか)
第2章 合わなくなった世界観にしがみつかないで!(ラウダート・シ―教皇が声を上げている;物語を変えよ、未来を変えよ;1991年:「第一次地球革命」 ほか)
第3章 さあ!持続可能な世界を目指すわくわくするような旅に参加しよう!(再生力のある経済;ディベロップメント・オルタナティブズ;ブルー・エコノミー ほか)
著者等紹介
ワイツゼッカー,エルンスト・フォン[ワイツゼッカー,エルンストフォン] [Weizs¨acker,Ernst Ulrich von]
ローマクラブ共同名誉会長。ドイツのエッセン大学生物学教授、カッセル大学創設学長、ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所の初代所長、国連環境計画(UNEP)国際資源パネル共同議長などを歴任。ドイツ連邦議会議員・環境委員会初代委員長に就任し、今日ドイツが環境王国と言われる基本理念を作り上げた。省資源・エネルギーの方法と可能性を説いた『ファクター4―豊かさを2倍に、資源消費を半分に』(1995年)などの著者として世界的に著名であり、WWF(世界自然保護基金)インターナショナル環境保護賞としてエディンバラ公爵金賞、ドイツ連邦共和国大十字勲章などを授与されている
ワイクマン,アンダース[ワイクマン,アンダース] [Wijkman,Anders]
ローマクラブ共同名誉会長、Link¨oping大学名誉博士。欧州議会議員、国連事務総長補、国連開発計画政策局長、スウェーデン赤十字事務総長などを歴任。現在、ワールドフューチャーカウンシル会員、国連環境計画(UNEP)国際資源パネル委員、スウェーデン・ロイヤルアカデミー会員、スウェーデン・リサイクル産業協会会長、スウェーデン国際開発協力庁(SIDA)理事、スウェーデン超党派環境委員会委員長などの要職を務める。目下、2050年の低炭素社会戦略策定に打ち込み、文筆家・欧州のオピニオンリーダーとして活躍している
林良嗣[ハヤシヨシツグ]
中部大学持続発展・スマートシティ国際研究センター長、名古屋大学名誉教授・元環境学研究科長。ローマクラブ日本支部長、清華大学傑出客員教授。リーズ大学、ドルトムント大学、同済大学の客員教授、世界交通学会会長などを歴任。1990年代に通勤者の1割が8時間超えの大渋滞に襲われたバンコクにTOD(公共交通指向型都市開発)を提唱し、鉄道指向都市への転換に貢献。一方、人口減少に向けて都市のストック化とスマートシュリンクを両輪とする次世代ヘの「継承可能都市」の概念を提唱。持続発展に関する和洋著書、論文多数
野中ともよ[ノナカトモヨ]
NPO法人ガイア・イニシアティブ代表、ローマクラブ執行委員。NHK、テレビ東京でキャスターを務めた後、財政制度審議会、中央教育審議会など政府審議会委員を歴任。またアサヒビール、ニッポン放送など多くの企業役員を歴任。2005年三洋電機代表取締役会長に就任し、“いのち”を軸にした環境負荷の低い商品づくりをVISIONに掲げ卓越した経営手腕を示す。2007年NPO法人ガイア・イニシアティブを設立。人間も地球という生命体ガイア(GAIA)の一員として振る舞うべきことを説き、地球環境・エネルギー問題と地域活性化に取り組む。2018年度アカデミア賞社会部門受賞
中村秀規[ナカムラヒデノリ]
富山県立大学工学部准教授。1997年東京大学大学院理学系研究科修士課程地球惑星物理学専攻修了後、JICAに入り国際開発業務に従事。経営コンサルティング業務を経て2005年米国コロンビア大学大学院国際公共研究科修士課程政治経済開発専攻修了。同年国際連合児童基金ウガンダ事務所インターン。地球環境戦略研究機関、名古屋大学大学院環境学研究科などを経て、現職。2012年東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程社会工学専攻修了、博士(学術)。専門は環境政策、環境ガバナンス、臨床環境学、社会工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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