内容説明
学力格差は家庭の「身の丈」の問題か?4年間の継続家族調査で探る。各家庭が有する資源や資本を活用した子育ての4類型「全資本型」「経済資本型」「文化資本型」「社会関係資本型」を実証分析。
目次
第1部 学力格差と家庭の子育ては関連しているのか(調査概要と対象家庭のプロフィール;インタビュー調査からみる就学前の子育て;統計データからみる子育てと学力―X市における学力・アンケート調査から)
第2部 子育て家庭のエスノグラフィー―資本活用の視点から(全ての資本を巧みに活用する家庭―支援するのは子どもの意思決定;経済資本を活用する家庭―さまざまな体験を将来の財産に!;文化資本を活用する家庭―母の明確な教育方針のもと編成される日常;社会関係資本を活用する家庭―多様なつながりのなかで流れるあたたかい時間)
第3部 子どもたちの学力は、どのように支えられているのか(生活・学習と習慣―日常生活はどのように組織されているのか;教育期待―親は子どもにどのような期待をしているのか;学校との関係―親は学校とどのような関係を築いているのか;子育てネットワークと情報―親はネットワークをいかに駆使して子育てに活用しているのか;育児の場における子ども―子どもの主体的側面に着目して)
第4部 階層と子育て、学力研究に向けて(「知識基盤社会」における子育て・教育のゆくえ―バーンスティンの議論を手がかりに;子育てに格差はあるのか―アメリカの子育て・教育研究の視点から;私たちが見出したもの)
著者等紹介
志水宏吉[シミズコウキチ]
所属、大阪教育大学講師、東京大学助教授などを経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門、教育社会学・学校臨床学
伊佐夏実[イサナツミ]
所属、奈良教育大学特任講師、大阪大学助教を経て、宝塚大学看護学部専任講師。専門、教育社会学、学校社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。