出版社内容情報
現存する最古のテキストに拠り、民間に伝えられた講談の語り口を十分に生かした君島久子の訳文。3年の歳月をかけて描きあげた瀬川康男のさし絵。児童向け「西遊記」の決定版です。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
junkty@灯れ松明の火
27
小学生時代以来の懸案事項であったこの本も読了しました〜。ちゃんと到着するんですね(笑)最終的にどうなるか実は知らなかったんです。キチンと決着もつくし個人的には満足ですが、同じ様な話がちょこちょこ出てくるので中弛みしちゃうので脱落する人も出そうな感じ。ま〜ウン百年前の話がここ迄楽しめるんだからやっぱり個人的には満足ですけど。他の西遊記も読んで比べると楽しそうだな〜♪2011/12/21
baアタマ
2
とうとう読み終わりました~。猪八戒よかったですよ。三蔵が倒れていたら死を確かめもしないで、じゃあそれぞれにすすもうとか。あっけんからんとでも何だか憎めない。最後の第百回なんか唐の太宗やら居並ぶ前でインドから持ち帰ったお経を読もうとしたら八大金剛が「西天へ帰られよ」と天空に飛び上がって行くという、シナリオライターもびっくりの映画的クライマックス。三蔵、悟空、八戒、悟浄、白馬はそれぞれ本性にかえりました。めでたしめでたし。2014/09/13
ihatov1001
1
上巻は悟空の生い立ちにある程度紙幅を割かれなくてはいけませんでしたが、この下巻は物語の終わりまで悟空らと彼らを阻もうとする妖魔たちの戦いで占められていてとても楽しい一冊です。ただ、これが完訳ではなく、掲載されていないエピソードがあるのは非常に残念です。例えば上巻の旅の始まりに悟空はいざという時にために使う3本の毛を観音様から授かりますが、下巻の後半のエピソードが省かれているために伏線が回収されず、まるで使わずじまいに見えてしまいます。2024/02/01
じゃくお
1
今まで読んだ本のなかで一番興奮、そして癒されました。訳も挿絵も良くて素晴らしいです。登場キャラクターの名前はみな美しく、セリフも格好いいです。少し雑なところもありますがそれはしかたないですかね。2016/02/12
ムムリク・ミ
1
最後がどうなるのかやっとわかってすっきりしました。わりと見守られているのね。でも全く苦難を受けないでいることもできない仕様で。いやそれにしても面白かったー。読んでよかったー。満足満足。2013/06/25