内容説明
退職してマレーシアに移住し、長期滞在する高齢者たち。「第二の人生は海外で」という憧れを抱いた人々は、どのような夢をかなえ、また彼の地に何をもたらしたのだろうか。国境を越えた高齢者たちの日々の営みを、文化人類学の視点で記述する。
目次
第1章 序論―高齢者の国際移動を捉える視点
第2章 国際退職移住の商品化―ロングステイツーリズムの成立
第3章 ホスト国マレーシア―ゲストをめぐる選別化の論理
第4章 「渡り鳥」型のロングステイヤー―キャメロンハイランドの事例から
第5章 「定住」志向のセカンドホーマー―クアラルンプールの事例から
第6章 ケアの越境化
第7章 結論
著者等紹介
小野真由美[オノマユミ]
1978年岡山県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。早稲田大学アジア太平洋研究センター助手、千葉大学国際教育センター特任助教、岡山大学国際センター講師、岡山大学グローバルパートナーズ講師を経て、ノートルダム清心女子大学文学部英語英文学科准教授。専攻は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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