出版社内容情報
戦後、学術的にはほとんど取り上げられることのなかった熊沢蕃山・荻生徂徠・太宰春台・海保青陵・本多利明の5人の経世家の思想と政策を丹念に検討・分析し、幕藩体制下の経済思想の展開を解明する画期的な日本近世史研究。
吉田 俊純[ヨシダ トシズミ]
著・文・その他
目次
第1章 熊沢蕃山の経済思想(履歴;鬼神と神道 ほか)
第2章 荻生徂徠の経済思想(履歴;徂徠学 ほか)
第3章 太宰春台の経済思想(履歴;思想 ほか)
第4章 海保青陵の経済思想(履歴と学統;方法 ほか)
第5章 本多利明の経済思想(履歴と学風;視点と方法 ほか)
著者等紹介
吉田俊純[ヨシダトシズミ]
1946年、東京都に生まれる。1971年、横浜市立大学文理学部卒業。1974年、東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、筑波学院大学経営情報学部名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きさらぎ
5
水戸学メインに研究してきた著者が、大学改革の影響で経済思想史を講義するハメになった、というのが本書の裏事情。そのため持っていた知識の継ぎ合わせになるというか、「経済思想史」を読んだ気がしないというのが正直なところ。扱うのは熊沢蕃山、荻生徂徠、太宰春台、海保青陵、本田利明。海保青陵の論は相変わらず爽快で、儒者の倫理も藩の制約も軽々と超えてゆく感があるが、あくまでも儒者であった前三者と、ヨーロッパを理想視する本多の論は、読めなくはないだが、儒者として、徳川時代の人としての制約が感じられてやや読むのがしんどい。2019/12/06
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