内容説明
国家・市民社会・グローバリゼーションを支配する「規律化された想像力」を剔抉し、もう一つの想像力をキリスト教のストーリーから回復しようとする試み。天上の普遍的なカトリカを地上のこの日この場所で具現する“聖餐”という典礼にその可能性を探る。
目次
序論 空間と時間についての規律化された想像力
1 国家の神話―それは救済者か(キリスト教のストーリー;国家のストーリー;宗教戦争;宗教の創造;なぜ国家は私たちを救済しそこなったのか?;聖餐を重んじるカウンター・ポリティクスに向けて)
2 市民社会の神話―それは自由な空間か(マレーと友人たち;パブリック・アチーブメント;問題;公共空間としての教会)
3 グローバリゼーションの神話―それは公同的か(普遍的なるものの優位;無関心という規律;聖餅の世界;空間のストーリーとしての聖餐)
著者等紹介
東方敬信[トウボウヨシノブ]
1944年生まれ。青山学院大学、東京神学大学で学ぶ。青山学院大学名誉教授
田上雅徳[タノウエマサナル]
1963年生まれ。慶應義塾大学で学ぶ。慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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