エリア・スタディーズ<br> ウクライナを知るための65章

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ウクライナを知るための65章

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  • サイズ B6判/ページ数 408p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750347325
  • NDC分類 302.386
  • Cコード C0336

出版社内容情報

■2022年3月18日の入荷分から、編著者の服部倫卓先生によるご寄稿を挟み込んでおります。



2014年ウクライナのクリミアをロシアが併合したことは全世界を驚かせた。そもそもウクライナとはどういう国なのか。本書は、ウクライナを自然環境、歴史、民族、言語、宗教など様々な面から、ウクライナに長らくかかわってきた執筆者によって紹介する。

 はじめに





? ウクライナのシンボルと風景



第1章 「ウクライナ」とは何か――国名の由来とその解釈

第2章 青と黄のシンボリカ――ウクライナの国旗・国章・国歌

第3章 多様な自然環境――森林、ステップ、そして海

第4章 高い科学と技術の水準――スキタイからITまで

第5章 世界史の舞台としてのウクライナ――交流と紛争の舞台裏

第6章 「森の都」キエフとドニプロ川――「ルーシ諸都市の母」はいかにして生まれたか

第7章 多様で錯綜した西ウクライナ――ハリチナー、ザカルパッチャ、ブコヴィナ

第8章 ウクライナ文化揺籃の地となった北東部――シーヴェルシチナ・スロボジャンシチナ・ポルタウシチナ

第9章 ドンバス地域――政治・経済変動の震源地

【コラム1】帝政ロシア時代のイギリス資本によるドンバス開発――炭鉱と軍需産業のルーツ

第10章 クリミア――変転極まりない歴史

第11章 オデッサ――「黒海の真珠」の光と影





? ウクライナの民族・言語・宗教



第12章 民族・言語構成――スラヴ、ゲルマン、ロマンスからテュルクまで

第13章 ウクライナ人――その人類学的素描

第14章 ロシアにとってのウクライナ――西欧に近いエキゾチックな辺境

第15章 ウクライナにおけるポーランド人――支配者からマイノリティに転換した1000年

第16章 ウクライナとユダヤ人の古くて新しい関係――恩讐の彼方に

第17章 ウクライナ語、ロシア語、スールジク――進展するウクライナ語の国語化

 ♯ウクライナ語の簡易表現♯

第18章 ウクライナ、ルシン、レムコの多層的な関係――国家の隙間に生きる人々と言葉

第19章 三つの正教会と東方典礼教会――交錯するキリスト教世界

第20章 ウクライナ人ディアスポラ――遠い祖国への熱き想い





? ウクライナの歴史



第21章 スキタイ――黄金に魅せられた騎馬民族

第22章 キエフ・ルーシとビザンツ帝国――ウクライナの前史

第23章 コサックとウクライナ――ウクライナ独立を求める戦いの始まり

【コラム2】コサックの伝統・文化――ウクライナ人はコサックの一族?

第24章 リトアニア・ポーランドによる支配――大国の狭間における自主の萌芽

第25章 ロシア帝国下のウクライナ――「小ロシア人」から「ウクライナ人」へ

第26章 ハプスブルク帝国下のウクライナ――多民族国家の縮図ガリツィア

第27章 第一次世界大戦とロシア革命――帝国の崩壊と独立闘争

第28章 大飢饉「ホロドモール」――ウクライナを「慟哭の大地」と化した「過酷な収穫」

第29章 第二次世界大戦とウクライナ――「流血の大地」を生んだ7年間

第30章 シベリア抑留とウクライナ――ユーラシア大陸を横断した日本人捕虜

第31章 ソ連体制下のウクライナ――雌伏の時を経て独立へ

第32章 あの人もウクライナ出身――文学者、芸術家、政治家





? ウクライナの芸術と文化



第33章 国民詩人タラス・シェフチェンコ――ウクライナ民族の魂

第34章 ウクライナを愛した女性たち――民族と国家のはざまで

第35章 現代文学――現在ウクライナで読まれているジャンルや作品

第36章 ロシア文学とウクライナ――言語、民族、トポスの錯綜

【コラム3】レーピン絵画の中のシェフチェンコ――ウクライナに共感したロシア知識人たち

第37章 ウクライナの祝祭日――伝統の復活と変わりゆく伝統

第38章 伝統工芸の復活――ピーサンキとウクライナ刺繍

【コラム4】ゲルダン――ウクライナの衣装を彩るビーズ細工

第39章 ウクライナ料理へのいざない――ボルシチはロシア料理にあらず

第40章 サブカルチャー、ポップカルチャー――若者文化とアイデンティティの探求

第41章 映画の中のウクライナ――オデッサの階段、ひまわり畑、愛のトンネル

第42章 現代ウクライナにおける日本文化の受容――ステレオタイプを超えて

【コラム5】ウクライナにおける日本語教育事情――学習者の多様化と今後の課題

第43章 ウクライナのスポーツ事情――ブブカ、シェフチェンコ以外の有名選手は

第44章 傷だらけのウクライナ・サッカー――深刻な財政難と客離れ

第45章 ウクライナ観光の見所と魅力――世界遺産からチェルノブイリまで





? 現代ウクライナの諸問題



第46章 独立ウクライナの歩みの概観――東西の狭間で苦悩

第47章 ウクライナの憲法・国家体制――大統領・議会・内閣・地域

第48章 オレンジ革命――ウクライナ民主化の夜明け

第49章 ユーロマイダン革命(尊厳の革命)――「脱露入欧」の夢と現実

第50章 ドンバス紛争――「ドンバス人民の自衛」か「ロシアの侵略」か

第51章 ウクライナとクリミア――ロシアによる併合に至る前史と底流

第52章 ユーロマイダン革命とクリミア――内部から見たクリミア併合の真相

第53章 ウクライナ経済の軌跡――荒波に翻弄され乱高下

第54章 ウクライナの産業と企業――変わらぬオリガルヒ支配

第55章 ウクライナのエネルギー事情――市場改革と対ロ依存の狭間で

第56章 今日のウクライナ社会――生活水準が欧州最低レベルに落ち込む

【コラム6】今日のウクライナの世相――闇の中を彷徨うウクライナ

第57章 チェルノブイリ原子力発電所事故――放射能汚染と健康被害の実態

【コラム7】チェルノブイリを観光する――ユートピアとダークツーリズム

第58章 ウクライナの軍需産業――中国や北朝鮮との繋がりも

第59章 ウクライナの軍事力――紛争に直面し整備が急務に

第60章 ウクライナの欧州統合――ウクライナの国造りに向けた戦略

第61章 ウクライナ・ポーランド関係――歴史問題に揺れる両国

第62章 ウクライナとNATO――遠い加盟への道のり

第63章 ウクライナの対ロシア関係――深まる一方の不毛な対立

第64章 日本とウクライナの外交関係――基本的価値の共有からさらなる関係強化へ

第65章 日本とウクライナの経済関係――乗用車輸出が最大のビジネス





 おわりに



 ウクライナを知るための参考文献

 地名・人名索引

服部 倫卓[ハットリ ミチタカ]
著・文・その他/編集

原田 義也[ハラダ ヨシナリ]
著・文・その他/編集


目次

1 ウクライナのシンボルと風景(「ウクライナ」とは何か―国名の由来とその解釈;青と黄のシンボリカ―ウクライナの国旗・国章・国歌 ほか)
2 ウクライナの民族・言語・宗教(民族・言語構成―スラヴ、ゲルマン、ロマンスからテュルクまで;ウクライナ人―その人類学的素描 ほか)
3 ウクライナの歴史(スキタイ―黄金に魅せられた騎馬民族;キエフ・ルーシとビザンツ帝国―ウクライナの前史 ほか)
4 ウクライナの芸術と文化(国民詩人タラス・シェフチェンコ―ウクライナ民族の魂;ウクライナを愛した女性たち―民族と国家の狭間で ほか)
5 現代ウクライナの諸問題(独立ウクライナの歩みの概観―東西の狭間で苦悩;ウクライナの憲法・国家体制―大統領・議会・内閣・地域 ほか)

著者等紹介

服部倫卓[ハットリミチタカ]
一般社団法人ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所副所長。1964年生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程(歴史地域文化学専攻・スラブ社会文化論)修了(学術博士)。社団法人ソ連東欧貿易会・ソ連東欧経済研究所研究員、在ベラルーシ共和国日本国大使館専門調査員などを経て、2017年から現職

原田義也[ハラダヨシナリ]
厚生労働省社会・援護局援護・業務課調査資料室ロシア語通訳、明治大学国際日本学部および東海大学教養学部人間環境学科自然環境課程兼任講師。1972年生まれ。大阪外国語大学大学院言語社会研究科博士後期課程単位取得退学。文部科学省アジア諸国等派遣留学生、日本学術振興会特別研究員(PD)、早稲田大学国際言語文化研究所招聘研究員を経て、2008年より期間業務職員として厚労省勤務、2011年からは大学講師を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoru

79
緊迫するウクライナ状勢だが、本書はウクライナの複雑な歴史・文化・経済など65章に分けて紹介し、渦中にある国への理解を深める。2018年刊行のためゼレンスキー政権に関する記述はないが、2014年のマイダン革命やクリミア併合に始まる一連の事態が今回のロシアによる侵攻に繋がっているのがわかる。複雑な民族構成や歴史からロシアとの関係も一筋縄でいかないだろうが、この国に平和が訪れるよう願ってやまない。ウクライナに対する関心を世界が持ち続けることが大事であり、現地の人々もそれを望んでいると思う。研究者・商社員など→2022/03/02

榊原 香織

61
”その者、青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし”あれ~、これってウクライナの国旗の色じゃないですか。 ご存知、ナウシカのラストです。 クリミア半島の一角、フニレー・モーレと呼ばれる塩分200%の海、これが腐海の元ネタだそうです。 ウクライナのイメージいっぱい、応援するならナウシカを前面に出せば良いかも  2018年刊2022/04/09

花ママ

44
ウクライナといえば、チェルノブイリ原発事故を思い浮かべるしかなかったが、今年2月24日に始まったロシアのウクライナへの一方的な〈大規模軍事作戦〉による軍事侵略を連日ニュースでみるたびに、何でこんなことがまかり通るのかという疑問が。本書は2018年に刊行され、その当時からすればウクライナを巡る情勢は大きく様変わりしているが、ウクライナという多民族国家の成り立ち、長い歴史の中でロシア帝国やソビエト連邦に組み込まれていた状況など、多少なりと理解することができた。とにかく1日も早く戦闘が終息してほしいです。2022/04/10

18
セヴァスポートリがあるからクリミアは渡せないくらいしか分かってないので読む。ボルシチとかバター入りキエフカツとかだけ読んでいたかった…。オレンジ革命、ユーロマイダン革命、ドンバス紛争と端的にまとまった章を繰り返し読むとなんとなく分かってきて、でもやっぱりしんどくて天を仰ぐ。この国に生きてきた人々がゼレンスキー大統領を希望として選んだ理由も分かる。彼のチンポ弾き語りに大爆笑する人々の動画みてると、あの笑顔をどうか戻してあげたいと思わずにいられない。18年発行なのでゼレンスキーについての記載はなし。2022/02/27

かんがく

13
日々入ってくるニュースを見て、読まずにはいられなかった。2017年の本。ユーラシア大陸の東西を結ぶ平原にあり古代から遊牧民がかけめぐった土地、ポーランドやオーストリアやロシアなどの大国に挟まれて支配された歴史、ソ連の過去とEUの未来の間で葛藤する現状、どれもが今起きている事態に繋がってくる内容だった。ナショナリズムや国民国家について考える良い具体例にもなった。2022/03/06

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