オフショア化する世界―人・モノ・金が逃げ込む「闇の空間」とは何か?

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オフショア化する世界―人・モノ・金が逃げ込む「闇の空間」とは何か?

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  • サイズ A5判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750347158
  • NDC分類 361.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

1990年以降急速に進んだ新自由主義経済と移動に関する技術革新を背景に、国境を超えた労働・金融・娯楽・廃棄物・エネルギー・気候変動やセキュリティの移動が「富裕層の一人勝ち」を引き起こす「オフショア化」を分析し、そこからの脱却の道を探る。

 まえがき



第1章 オフショアリングとは何か

 問題の所在

 国境を越えて

 オフショアリング

 オフショアリングの議論



第2章 秘密

 ジンメルの秘密論

 秘密が持つ力

 新自由主義

 結論



第3章 仕事のオフショアリング

 分業

 コンテナ化(containerisation)

 自由貿易

 仕事のオフショアリング過程

 3Dプリント(3D printing)

 結論



第4章 オフショアされた課税

 「租税回避」入門

 「隠れ蓑」

 金融の過剰

 租税をめぐるポリティクス

 結論



第5章 オフショア化されたレジャー

 海賊

 どこかよそでの消費

 オフショアの過剰な場所

 ドバイ

 オフショアリングのレジャー区域

 セキュリティ



第6章 エネルギーのオフショア化

 エネルギー問題

 化石燃料エネルギー

 遠隔地からのエネルギー

 極地からのエネルギー

 金融化

 結論



第7章 廃棄物のオフショア化

 廃棄物の搬入

 廃棄物の創出

 廃棄物の移送

 排出物質の移送

 結論



第8章 セキュリティのオフショア化

 遠隔化するセキュリティ

 オフショアでの戦闘

 オフショアでの拷問

 越境する監視体制



第9章 海へ、視界の向こうへ

 海を取り込む

 規制なき船

 統制なき海

 秩序なき気候

 結論



第10章 すべてをホームに戻す

 ドバイ・モデル

 オフショアの規模

 金融と民主主義

 モノのオフショア化の流れを反転させる

 さらなるオフショアリングか、それともパワーダウンか?

 オフショアリングか、それともオンショアリングか?



監訳者 あとがき――脱組織資本主義社会のディストピアから



 索引



 著者略歴、監訳者・訳者略歴

ジョン・アーリ[ジョン アーリ]
著・文・その他

須藤 廣[スドウ ヒロシ]
監修/編集

濱野 健[ハマノ タケシ]
監修/編集

内容説明

富裕層が一人勝ちするための回避・脱法・無責任・秘密の空間。マネー、労働、レジャー、廃棄物、エネルギー、セキュリティ、気候変動―新自由主義世界の背後に蠢く秘密の空間、現代の危機の正体を解明する。

目次

第1章 オフショアリングとは何か
第2章 秘密
第3章 仕事のオフショアリング
第4章 オフショアされた課税
第5章 オフショア化されたレジャー
第6章 エネルギーのオフショア化
第7章 廃棄物のオフショア化
第8章 セキュリティのオフショア化
第9章 海へ、視界の向こうへ
第10章 すべてをホームに戻す

著者等紹介

アーリ,ジョン[アーリ,ジョン] [Urry,John]
1946年生まれ。ケンブリッジ大学にて社会学博士課程を修める。ランカスター大学卓越教授(Distinguished Professor)。同大学にて学科長や学部長等の要職を歴任後、2003年から2015年までランカスター大学モビリティ・リサーチ研究所(Centre for Mobilities Research)所長。王立芸術協会会員、学士院会員、英国社会科学協会会員。英国国立航空研究所主任研究員。社会の複雑化の視点から、資本主義、グローバリゼーション、移動や情報技術の革新がもたらす社会変動などについて独創的な理論を唱える、現代社会学を代表する社会学者。その著書は各国にて20言語以上にわたって翻訳出版されている。2016年3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

makio37

8
"洋上を航行する巨大な欲望の「コンテナ」"という言葉こそ、本書を読んで更新できた私の「オフショアリング」のイメージを端的に表していると思う。先進国の大量消費主義・効率至上主義が起点となり、途上国の安い労働力の犠牲により支えられ(船の廃棄含め)、安価な石油を動力として、規制の緩い海を通じて、見えない場所で何かを実現するシステム。「特別海外引き渡し」により拷問までオフショア化していることなど、初めて知る内容も多かった。訳者によって文章が分かりにくかったり、誤植が多いのが少し残念。2019/01/05

Mealla0v0

7
一般にオフショアは「海外」を指すビジネス用語であり、税制優遇措置のある地域で取引を行なうことをオフショアリングと言うが、本書はより広い意味で富裕層のグローバルな権力の維持に必要な実践と捉える。オフショアリングされるのは、金融以外にも、労働、エネルギー、廃棄物などもである。オフショアとは、タックス・ヘイブンのみならず、先進国から不可視な途上国での安価な労働(そこにはエネルギー資源の採掘から廃棄物の処理まで含まれる)が行われる領域であり、これらが富裕層のために恙なく行われるよう、秘密が要される空間なのである。2024/05/01

Hiroki Nishizumi

3
まさしく仕事も課税もなにもかもオフショアされていく。もっと真剣に考えなくてはならない。2019/06/05

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