内容説明
米国の宗教学者による水子供養の画期的論考、待望の邦訳。史料分析と現地調査により、大衆メディアの活用、徹底的な商業化、超宗派的な儀式の性格を多面的に描き、その根底にある女性差別、胎児中心主義的イデオロギーを暴き出す。
目次
第1章 水子供養以前における生殖の儀式化
第2章 水子供養の実践と中絶の本質の変容
第3章 現代の性文化における中絶
第4章 水子供養の担い手
第5章 四つの地域における水子供養
結論
著者等紹介
ハーデカー,ヘレン[ハーデカー,ヘレン] [Hardacre,Helen]
ハーヴァード大学ライシャワー日本研究所、日本宗教社会学教授。ヴァンダービルト大学の学部生時代から日本の宗教について研究を開始し、1980年にシカゴ大学のジョセフ・キタガワ教授の下で博士号取得。1980‐1989年プリンストン大学宗教学部、1990年から2年間、オーストラリアのグリフィス大学現代アジア研究所で教鞭をとり、1992年から現職。2003年、J・S・グッゲンhシム・フェローシップを取得。2014年には全米芸術科学アカデミーに選出された
塚原久美[ツカハラクミ]
1980年代半ばよりフリーランスの翻訳家・ライターとして活躍。金沢大学大学院にてジェンダーの観点から日本の中絶問題を研究し、博士号取得
清水邦彦[シミズクニヒコ]
金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系国際学類教授。筑波大学助手等を経て、1999年金沢大学文学部人間学科比較文化学講座助教授。2017年より現職。博士(歴史民俗資料学、神奈川大学)
猪瀬優理[イノセユリ]
龍谷大学社会学部准教授。宗教社会学。日本学術振興会特別研究員を経て、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。北海道大学大学院文学研究科助教を経て現職。博士(行動科学)
前川健一[マエガワケンイチ]
創価大学大学院文学研究科准教授。仏教学・生命倫理学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
vonnel_g
弥陀