目次
1 記憶と系譜そして信仰
2 文学と言語
3 テュルク系の諸民族
4 世界史のなかのテュルク
5 イデオロギーと政治
6 テュルク学―テュルクの歴史・言語・文化に関する研究
7 テュルク世界と日本
著者等紹介
小松久男[コマツヒサオ]
東京外国語大学大学院総合国際学研究院特任教授。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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六点
85
ユーラシアの広大な範囲に居住する、テュルクについて発祥から展開、日本との関わりに至るまで、その広がりと同様の広範な範囲の話題を一冊で概観できる良書。2024/07/12
サアベドラ
21
テュルク(トルコ)系諸語を話す人々の文化、歴史、習俗などをまとめたハンドブック。突厥からオスマン帝国まで、中世~近世のユーラシア史において多大なインパクトを残したテュルクだが、その地理的・時間的スケールの大きさのゆえか、彼らを扱った本はこれまで数えるほどしかなかった。そのため2016年に出た本書は、個人的にまさに待望の書といったところ。その分布域の広さに対し言語的同質性はかなりのものだが、宗教や文化に関しては多様性がかなり大きい。西欧風に言語で民族を括ることは、広大なアジアには馴染まないのかもしれない。2018/11/19
紙狸
19
2016年刊。明石書店エリア・スタディーズの中でも個人的にはとりわけ面白かった。蒙を啓かれたと言ってもいい。テュルクとはテュルク系の言語を話す人々で、編者によれば「これほど広大な空間にダイナミックな展開をとげた集団は、世界史の中でも類例はない」。アゼルバイジャン人、ウズベク人、カザフ人、ウイグル人etcとその広がりには圧倒される。もちろんトルコ人も。現代のトルコ政府が、「テュルク」でつながる国家の連携に熱心なのもうなずける。戦前日本にやってきたタタール人もテュルクだという。ヨーグルトはテュルクの食文化。2023/11/18
RX93
4
こうして読むと、古代遊牧民には「テュルク/モンゴルの二大派閥がいた」というよりは、やはりテュルク系(語)がモンゴル高原の本流・多数派か。モンゴル系は、モンゴル帝国で一気に広がったが、それ以前はローカルな一部族に過ぎなかった?テュルクは、突厥が一大帝国を築いたが、それ以前からも中央アジア、カスピ海方面への広がりを見せている。とはいえ、テュルクもいつの間にそんなに拡大したのか。古代にはスキタイなど印欧系が主体だったはず。3-4世紀頃、匈奴(フン?)が西進したときに一緒に広まったか、あるいは匈奴自体がテュルクか2024/11/17
サタイン
4
中央アジアに対する知見を深めようと手に取ったが、テュルクって言うのは中央アジアだけの話ではなく現在のトルコも含めたかなりの広範囲の話であるという事実を恥ずかしながら知らず、かなり勉強になりました。 それでもかなり時系列順に書いてあるとは言え相変わらずオムニバスの作者が複数いるって事で読みにくい本だなーと。2024/02/29
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