目次
1 基本的な視座
2 文化と生活
3 現代政治の基層と特質
4 世界のなかのアラブ
5 アラブ世界の位相
6 アラブ人と国民意識―アイデンティティの複合・重層
著者等紹介
松本弘[マツモトヒロシ]
大東文化大学国際関係学部教授。専攻・専門はイエメン地域研究、エジプト近代史、中東の民主化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ノリピー大尉
5
アラブとは、元々アラビア半島に住む主に遊牧民を意味していたが、アラビア語を話し、アラブのアイデンティティを持つ人々を指すようになった。さらに、祖先がアラブであるが他国で生まれアラビア語を解さず非ムスリムであるが、強いアイデンティティを持ちアラブと自認する人もいる。 アラブを知るためのきっかけになる一冊だった。2023/01/03
ドウ
2
アラブの文化など、かなり広範囲にわたって基礎知識を学べる本。去年読んでおけばよかった。国ごとに○○人の項目があったのが新鮮(けっこうお国柄があるのですね)。あと料理の項目を書いた方の日本語が下手くそ過ぎる。2015/11/02
Yeti
2
予備知識があまりなくて私にはやや難しめ。今度読むときは国か地域、またはテーマを絞ろう。2013/12/15
takao
1
ふむ2024/11/12
けんじじい
1
>編者が始めに断わっている通り、「アラブ人」をめぐる歴史文化的な定義や評価などで筆者間で意見が一致しておらず、矛盾する箇所すらある。本書のような初学者向けの導入書の、とりわけ基本的なレベルでさえ学者の意見が錯綜しているのだから、アラブというのは踏み込めば踏み込むほど複雑怪奇な世界なのだろう。>アラブとヨーロッパがお互いに内包する相対するコンプレックスは十分にスリリングで興味深いし、西洋近代との衝撃的な出会いと、その導入から消化へと至る政治的プロジェクトをどう評価するかは現在の日本にも共通する課題だろう。2015/03/24