内容説明
人がどのように学習するかについて、私たちは何を知っているのだろうか?人はどのようにしてその知識を構成していくのか?若者の動機や感情は、その学習にどのように影響するのか?調べ学習、共同学習、テクノロジーの活用、形成的アセスメント、サービス・ラーニングなどの利点として、研究から明らかにされていることは何か?そうした学習法が最も効果的になるのはどのような場合か?そして、学習は家庭環境からどのような影響を受けるのか?本書は、こうした問題について認知的、情動的、生物学的、社会学的観点から、欧米の代表的な研究者の実証的な根拠に基づく知見をもとに詳細な検討を進める。そして、学習の本質とさまざまな教育的実践の双方の研究成果から、21世紀に求められるスキルやコンピテンシーと優れた学習環境のあり方を提起する。
目次
21世紀の学習環境の分析と設計
学習についての理解の歴史的発展
学習の認知的視点:重要な10の知見
教室での学習において、動機と感情が果たす重要な役割
発達と生物学的視点からみた学習
形成的アセスメント:効果的な学習環境における役割
共同学習:何がグループワークを機能させるのか
テクノロジーを活用した学習
調べ学習:その可能性と挑戦
サービス・ラーニング:学習資源としてのコミュニティ
家庭と学校のパートナーシップ:子どもの学習と社会化への家族の影響
イノベーションの実践:空想的モデルから日常的実践へ
21世紀の学習環境の方向性
付録『学習の本質』実践用ガイド
著者等紹介
立田慶裕[タツタヨシヒロ]
1953年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。大阪大学助手、東海大学講師・助教授を経て、現在、国立教育政策研究所総括研究官
平沢安政[ヒラサワヤスマサ]
1954年生まれ。大阪大学人間科学部卒業。1989年ハーバード大学教育大学院博士号取得(Ed.D)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。生涯教育学・人権教育学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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