内容説明
幕藩体制下、「猿飼」「乞胸」「穢多」「非人」などと呼ばれ差別されていた賎民とは、どのような人たちで、どのような暮らしを強いられていたのか。また、明治四年の賎民解放令は、どのような事情のもとに公布されたのか。その歴史的経緯と法的位置づけを法制史の第一人者がわかりやすく論じた近世賎民論の名著。「江戸の賎民」「賎民解放令」の論考と、対談「近世賎民制の構造と位置づけ」の三部からなる。
目次
1 江戸の賎民(猿飼、茶筅、夙および乞胸―江戸時代賎民の位置附けに関する一つの試み;近世賎民に関する若干の考察―とくに穢多と非人との関係について;乞胸補考;江戸封建体制下の差別)
2 賎民解放令(明治四年のいわゆる賎民解放令について;明治四年の賎民解放令をめぐって;明治初期被差別部落と賎民解放令と渋沢栄一―書評『史料集 明治初期被差別部落』)
3 対談 近世賎民制の構造と法的位置づけ
著者等紹介
石井良助[イシイリョウスケ]
1907(明治40)年生まれ。東京大学法学部卒業。法学博士。東京大学名誉教授。1990年文化勲章受章。1993年1月12日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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