目次
1 少数民族としての中国ムスリム
2 ことばと文化
3 都市・農村のくらし
4 イスラームを生きる人々
5 中国史のなかのムスリム
6 国家・社会・イスラーム
7 移動とネットワーク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
12
数千万人の人口を持つ中国ムスリムについて様々な角度からアプローチする本。張承志やアブドゥレヒム・オトクゥルなど現代中国のムスリム作家の本は日本語にも翻訳されており、自分も読んできたが、こういったものの紹介はありがたい。また、本来宗教教育を担うはずのアラビア語学校の卒業生が高い報酬を得られるアラビア語通訳となっているなか、実利面と精神面のバランスはどのようになっていくのか、など考えさせられる。2020/06/23
guanben
1
中国は奥が深い。ムスリムもいるんだ、彼の国には。しかも大量の。共産主義とイスラムってどう考えても折り合いがつきそうもないけど、つけてるんだ。でも、いつまでお付き合いできるだろう。新疆ウイグルを党中央が警戒する気持ちがわかる。労作です。2013/07/31
ねこ
1
知識として知っておきたいと思って読み始めたら、興味ある章はさくさくと読む進めることができてそうでない章はなかなか進まず読み終えるまで時間がかかってしまった。でも中国という国でイスラム教を信仰するのは難しいかもしれないけど、中国と中東の関係を強化するうえでは、国内のイスラム教を保護することは中国にとって重要なことでもある。2012/10/13
gootaro
0
少数民族への弾圧が激化していると報道される北京政府。宗教が問題なのか、文化継承など独立運動が問題なのかを知りたくて読んでみた。 一口に中国に住むムスリムといっても多種多様。ウイグル自治区や雲南などのイスラム圏に接する地域だけではなく、福建省や台湾にも漢化したムスリムがいることがわかった。箸も手知ることが多く、新しい情報が入った新版を読みたい。2023/09/17
土偶
0
東南アジア国境付近、雲南や海南のムスリムたちのことまで網羅して、かなり奥深い。 ウイグル問題もあって中国のムスリムがウイグル族だけと思われてるふしが見受けられるので勉強になった。2023/06/04
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