目次
1 モンゴルはどんな国(モンゴル人の土地「モンゴリア」―流動的だった国土;世界に分散するモンゴル民族(モンゴル国と内蒙古;ブリヤートとカルムィク)
地理と気候―寒冷と乾燥)
2 牧畜生活と思考・言語・宗教(長城とシナ「古来の領土」―異なる国境の理解;北から見た万里の長城―漢族侵略のあかし;シナの賎はモンゴルの聖―自然観にもとづく平等性 ほか)
3 起源から現代まで(モンゴル人の先祖と先祖意識―アイデンティティは遊牧的牧畜とシャマニズム;匈奴がつくった遊牧帝国の伝統―軍事性、社会システム、人種意識;草原国家の伝統―国名や君主を変えながら受け継ぐ匈奴の伝統 ほか)
著者等紹介
金岡秀郎[カナオカヒデロウ]
1958年東京都生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。同大大学院アジア第一言語専攻修了。東京大学大学院印度哲学印度文学専修課程修了。大倉精神文化研究所研究員、東京外国語大学大学院講師、国際教養大学准教授を経て、国際教養大学特任教授、國學院大學・日本社会事業大学等の講師。日本モンゴル協会総合研究所研究員(教授)。専攻はモンゴル学・仏教学。特にインド・チベット文化のモンゴル的変容を研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gecko
6
モンゴルについて概観したくて読む。文化や習俗はじめ、「遊牧民から見る世界史」などの興味深い視点を得られた。ただ、本シリーズには珍しく単著のようで、日本や近隣諸国に対する言及に主観的な偏りを感じる箇所があり気になった。2000年初版(本書は2012年発行第2版)のため、1990年代の記述が多い。『現代モンゴルを知るための〜』も参照したい。玄奘によるアジアの四区分(南は象主の国、西は宝主の国、北は馬主の国、東は人主の国)の紹介など面白く、モンゴル帝国の影響や、内モンゴル自治区を含む近現代史への関心も深まった。2023/11/06
源次/びめいだー
2
2012年第2版発行。モンゴルに対する理解を深めることができました。2024/03/08
こたちゅう
0
モンゴルに興味をもったがあまりに情報が少ないため手にした本。総花的にこの国のことが分かり重宝したが、歴史や言語など、私のような普通の人には若干難しい。飛ばし飛ばし読むくらいでちょうどいいのでは。騎馬民族から見た世界史に触れられる点は非常に興味深い。知られざる国の貴重な情報(本)だと思う。2014/01/26
こひた
0
モンゴル人は無愛想を美徳とする2012/09/03