福島、飯舘 それでも世界は美しい―原発避難の悲しみを生きて

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750336022
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

目次

第1章 私は逃げない(2011年3月11日;放射能がなんだ!;薪ストーブの暮らし;生きるために残る;「逃げられない」から「逃げない」へ)
第2章 飯舘の森に抱かれて(大丈夫だから;ここは天国だ;最期のとき;自然に抱かれて;森に癒されて;傷ついた言葉;苦しみを超えて;再びの苦しみの中で;いつも思ってくれてありがとう)
第3章 フクシマを生きる日々(アレクセイと泉;田んぼビオトープ;酷暑の夏に;祈り;ミミズを想う;私の選択)
第4章 どんなときも、自分を見失わないために(正しさに傷つく;天使;水俣、福島;名古屋巡礼;失っていないもの)

著者等紹介

小林麻里[コバヤシマリ]
1965年名古屋市生まれ。愛知大学文学部史学科卒。バブル時代の20代は服飾雑貨の販売やバイヤーの仕事をする。バブル崩壊後に環境問題に目覚め退職。環境、社会、心などに関するイベント、映画上映会のスタッフを数多く務める。その間に、教えない教育に出会い「すくーるかえる」を開設。「すくーるらくだ」主催の『考現学』の会に参加、執筆と編集を学ぶ。2004年結婚を機に飯舘村に移住。自然卵養鶏を営む夫と共に、野菜、果樹を育てて料理や加工品作りに精を出す農的暮らしに入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

17
代替医療のおかげで痛みで苦しむことなく穏やかな最期を迎えられた(48頁)。 在宅ホスピスの大切さを教える。 祈りとは運命を受け入れるために天に身を委ねる行為(51頁)。 諦念というか、あるがままの現実を受け入れる謙虚さなのかもしれない。 名古屋生まれで飯館村に移住した著者(126頁)。 環境志向の暮らしにもかかわらず、原発問題は避けていたようである。2014/03/13

Sakie

2
自分が美しいと思って住むことを選び、思い出をつくり、愛している場所が、否応なしに汚染され、忌避される不条理。外部の人間から蹂躙されることへの怒り。なにも変わらないと五感が感じる自然と、変わらず一体の生活でありたいのにできなくて、苦しむという破壊。福島の原発事故はそういう環境汚染であり、生活の破壊である。2012/10/21

後藤良平

0
今度飯舘で仕事をするので、その地名に惹かれて図書館で手に取った。これまで読んできた多くの原発災害関連本は、反原発派や推進派のどちらかが書いたものが多かった。この本で久しぶりに地元福島の人の気持ちを知ることができた。私も、線量高いのに住み続けるなんてという気持ちを強く思っていたが、暮らすということは、移転すれば良いという簡単なものではないことを少し理解した。高野さんが刊行に寄せてで書かれている「放射線が人間にもたらす最も危険な障害は、心が壊れてしまうこと」が、心に刺さる。 年間No.66 榴岡図書館2020/06/25

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