目次
1 歴史を見直す(フィリピン人―未来へのアイデンティティ;ルーツ―源流を探る ほか)
2 社会と文化を読み解く(親族組織と価値観―核家族を超えた空間と関係の広がり;教育―学歴・資格社会の光と影 ほか)
3 政治を分解する(憲法―ナショナリズムとリベラリズム;歴代大統領―グロリア・アロヨで独立後10代目 ほか)
4 経済の実態を知る(国民経済―農業・農村開発と投資誘致;小口経済―庶民が支えるサリサリ・ストア ほか)
5 国際関係から見る(対米関係―引き続く過去?;フィリピンとASEAN―ミドルパワーとしての貢献 ほか)
著者等紹介
大野拓司[オオノタクシ]
朝日新聞記者、中央大学大学院客員講師。アジア・アフリカ・オセアニア地域研究
寺田勇文[テラダタケフミ]
上智大学アジア文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ウッチー
2
フィリピンを旅し現地の人と話すうち、この国の独特の文化に興味が湧き、本書を手に取った。16世紀後半にスペインが入植した事が単一国家としてのフィリピンという国の歴史のスタートであり、西洋文化によって国家の構築が進められたことを考えると、キリスト教を信仰し公用語として英語を利用する彼らの現在の姿はスペインとアメリカ支配の爪痕そのものだと呼べそうである、国家や政治が未成熟である反面、高度な教育によって優秀な国民が豊富である点は興味深い。2017/02/20
Akihiro Nishio
2
このシリーズも4冊目。東南アジアでは、西洋と接触した時に唯一国家を持ったことが無かったフィリピンである。正直、他の東南アジアの国と比べて、「歴史や文化がないのにどうやってページを埋めるんだ?」と侮って読み始めたのだが予想外に面白かった。フィリピンの民主化がアジア各国の民主化の引き金、モデルになったことも初めて知った。また、江戸時代や明治時代に日本と最も交流があった東南アジアの国はフィリピンだった。よく考えるとアメリカを同盟国として持つ唯一の東南アジアの国なのに、なぜそんなに関心がなかったかのだろうか?2013/12/17
くりりん
0
フィリピン旅行の友。 フィリピンの歴史や社会がコンパクトにまとまっていた。2016/12/06
み
0
知らなすぎたので読んでみました。2014/06/23
AR
0
フィリピンを知るには良い本。思ってたより、このシリーズいいかも。2013/08/21
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