反貧困の学校―貧困をどう伝えるか、どう学ぶか

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反貧困の学校―貧困をどう伝えるか、どう学ぶか

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750328577
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

目次

1部 貧困のいまを伝える(究極の貧困をどう伝えるか―経済の貧困と関係の貧困と;手・足そして視力を失い…このうえ生活保護の扶助費までも;そうだったのか!生活保護マニアック講座)
2部 再生産される貧困(どうする?子どもの貧困―福祉と教育をつなぐ;ジェンダーと貧困―DVを中心として)
3部 貧困をどうなくしていくか(どうすればいいの?税と社会保障―弱者にやさしい制度とは?;貧困と労働)
巻末資料 反貧困フェスタ2008

著者等紹介

宇都宮健児[ウツノミヤケンジ]
弁護士、反貧困ネットワーク代表、内閣設置の多重債務者対策本部有識者会議委員、日弁連多重債務対策本部本部長代行、全国クレジット・サラ金問題対策協議会副代表幹事、高金利引き下げ全国連絡会代表幹事ほかを兼任

湯浅誠[ユアサマコト]
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長ほか。九〇年代よりホームレス支援。「ネットカフェ難民」問題の火付け役となり、貧困者を食い物にする「貧困ビジネス」を告発する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

福祉・労働・ジェンダー・教育など、様々な領域・現場から反貧困の声をあげるメンバーから成る「反貧困ネットワーク」主催による2008年3月の「反貧困フェスタ」が本になった。当日の熱い議論をまとめ、貧困の諸相と今後の課題・方向性を1冊に凝縮。

 はじめに(宇都宮健児)

 序章 シンポジウム「海外特派員が見た日本の貧困」─国際的に見ると〈貧困〉はメジャーな報道のテーマ!(水島宏明)

I 部 貧困のいまを伝える

 1章 究極の貧困をどう伝えるか─経済の貧困と関係の貧困と(生田武志)
 2章 手・足そして視力を失い……このうえ生活保護の扶助費までも……(日笠方彦)
 3章 そうだったのか!生活保護マニアック講座
  ◆生活扶助基準をどうとらえるか(岡部卓)
  ◆夢と活力のある社会づくりに向けて~スウェーデンとドイツの現地調査より~(大山小夜)

II 部 再生産される貧困

 4章 どうする?子どもの貧困─福祉と教育をつなぐ
  ◆「子どもの貧困」解決への貴重な出発点(湯澤直美)
  ◆「子どもの貧困」に関する問題提起(松本伊智朗)
  ◆「子どもの貧困」は放置できない(浅井春夫)
  ◆子どもの貧困と虐待(山野良一)
  ◆学校の「お金」と子どもの貧困(竹山トシエ)
  ◆生活保護世帯への高校進学支援(若井田崇)

 5章 ジェンダーと貧困─DVを中心として
  ◆ジェンダーと貧困の絡み合い(イダヒロユキ)
  ◆ドメスティック・バイオレンスはジェンダー・バイオレンス(吉祥眞佐緒)

III 部 貧困をどうなくしていくか

 6章 どうすればいいの?税と社会保障─弱者にやさしい制度とは?
  ◆税と社会保障の現場で、いま何が起こっているのか?(岡田広行)
  ◆所得再分配と税・社会保障(藤原千沙)
  ◆弱者にやさしい税制とは(浦野広明)

 7章 貧困と労働(高木剛・関根秀一郎・河添誠・竹信三恵子)

 おわりに(湯浅誠)

 巻末資料 反貧困フェスタ2008

 反貧困フェスタ2008─貧困をどう伝えるか─プログラム
 反貧困フェスタ2008─催しの数々
 コラム・反貧困フェスタ2008で伝えられたこと
  01 よろず相談コーナー
  02 貧困に反対する春の無料医療相談会とレントゲン検診
  03 講演会「教育・格差・貧困─現代教育問題を考える」
  04 ワークショップ「参加型で感じる世界の貧困・日本の貧困」
  05 ワークショップ「私の良いとこ再発見、私の未来を作るワークショップ」
  06 ワークショップ「働き方向上計画─労組・団交権の使い方」
  07 労働用語英語講座「英語で反貧困」 Learn Work Words in English “Teach Against Poverty”
  08 お芝居と歌で伝える日本国憲法
  09 雨宮処凛・廣瀬純対談抄録 「自由と生存」の風は、地球の裏側から吹いてくる

 参加団体/賛同団体・個人一覧

 執筆者一覧

はじめに

 反貧困ネットワークが呼びかけて、二〇〇八年三月二九日、都内の千代田区立神田一橋中学校を借りて、『反貧困フェスタ2008─貧困をどう伝えるか』を開催したところ、主催者の予想を大きく上回る九〇を超える団体と一六〇〇人を超える人々が参加し、フェスタは大成功に終わりました。
 当日は、中学校の教室や体育館、校庭などを利用して、さまざまなシンポジウムや講演会、映画祭、音楽祭、労働相談、生活相談、医療・健康相談、物品販売、飲食模擬店、貧困ジャーナリズム大賞の発表などが行われました。
 本書は、反貧困フェスタで行われたシンポジウムや講演会などの内容を伝えるために編集、出版されるものです。

 反貧困ネットワークは、人間らしい生活と労働の保障を実現し貧困問題を社会的・政治的に解決することを目的として、ホームレス、フリーター、派遣労働者、シングルマザー、障害者・病者、DV被害者、多重債務者、生活保護受給者などの貧困当事者や支援者が、それぞれの抱える問題の枠を超え、また、政治的立場を超えて、二〇〇七年一〇月一日に結成したネットワークです。
 反貧困ネットワークが結成されるきっかけとなったのは、二〇〇七年三月二四日に開催された「もうガマンできない! 広がる貧困─人間らしい生活と労働を求める三・二四東京集会」です。この集会には、定員二五〇人の会場に定員を大幅に上回る四二〇人もの人々が参加し、勇気を出して貧困の実態を告発した当事者の発言は、参加者全員の胸を打ち、集会はマスコミにも大きく報道されて大きな反響を呼びました。

(…中略…)

 貧困は人間の尊厳を奪い去り、ときには命さえも奪い去ります。貧困の広がりが、わが国社会を分裂させ崩壊させる危険性があります。
 貧困問題は、貧困当事者だけの問題ではありません。同じ社会に住むすべての人々の問題です。貧困が広がる社会は、誰もが人間らしく安心して暮らせる社会とは言えません。貧困のない社会はすべての人々にとって生きやすい社会です。
 したがって、貧困問題を解決するには、貧困当事者以外の人々にも貧困の実態をきちんと伝え、貧困の実態を皆で共有するとともに、貧困問題の解決に向けての社会的連帯と合意を獲得することが大切だと考えます。

 本書の出版によって、わが国社会で貧困問題に対する関心を持つ人々が多くなるとともに、反貧困ネットワークの運動が全国に広がることを祈念するものです。

  二〇〇八年七月 反貧困ネットワーク代表・弁護士 宇都宮健児