目次
“総論”なぜ「女性と健康」なのか
グローバリゼーションのなかの女性の健康
日本におけるリプロダクティブ・ヘルスの現状
不妊治療をめぐる施策と想像力―「俺の産んだ子」は誕生しないのか
リプロダクティブ・ヘルス/ライツと性的少数者―「健康」概念を取り込む戦略の行方
人生百年社会と女性の健康
生涯を通じた女性の健康と女性/子どもに対する暴力の根絶
高度情報化を社会背景とした女性の健康問題
人の移動の国際化と女性の健康問題―香港・台湾・シンガポールの事例から
「男」の病―男性性と健康
女性・男性の健康の要望―日本の指標と国際的な動向
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
6
図書館にて。男性学の伊藤公雄の小文「「男」の病 ーー男性性と健康」がある。男性の健康や病気というテーマが本格的に学術研究の俎上に載ったのは1980年代のゲイ男性を中心としたエイズ問題が話題になった頃と見られる。だが、男性一般の健康に光が当たるのはその後、90年代後半以後。ヒトゲノム解析とも関係ありそうだ/現在、先進国では男性の方が平均寿命が短いことが知られているが、歴史を通じてそうであったわけではなく、欧米社会のデータでは19世紀くらいから男性の長寿化が鈍化。2020/08/09