内容説明
奈良時代の皇族政治家。政府の首班として権勢を振るうが、藤原氏の陰謀によって自尽に追込まれる。文化・知識人としても勝れ、和銅経・神亀経を残す。なぜ「長屋王の変」は起きたのか。邸宅跡の発掘に立会った著者が、出土した大量の木簡や資料を基に政変の真相を探り、王家の生活を復元。これまでの研究史と最新の研究成果を活かして生涯を描く。
目次
第1 長屋王の誕生まで
第2 大納言まで
第3 長屋王の邸宅
第4 長屋王家木簡の概要
第5 長屋王家の生活
第6 長屋王の変
結 長屋王小伝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫草
5
古代史では、未だにわからないことが多いのですが、いくつかの説をその問題点と共に挙げ、その上で筆者自身は「こういう理由でこちらの説を支持する」とはっきり書いてあって、とても説得力あります。わかりやすい。ゴミにして捨てた木簡から1200年後に家の中のことあれこれ調べられるなんて、想像もしてなかっただろうね〜。今それやられたらかなり嫌だけど。シュレッダーない時代だから色々わかってありがたい。2020/02/05
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
1
都祁の氷室から毎日氷を取り寄せ冷房に使っていたやら、鶴まで飼って鶴司という専属担当がいたやら、外国使者との交流サロンでの話などまさに貴族生活は豊かだなあ。木簡からどんなことがわかるか思い知った。そんな跡地も今や駐車場と人気のない施設のために破壊された。観光資源ぐらいしかない奈良において、長屋王跡地発掘より奈良そごう建設進めたとは情けない話。1989年(平成元年)開業した奈良そごうもつぶれ、2003年に入ったイトーヨーカドーも2017年閉店、2018年4月ミ・ナーラが営業中。長屋王の呪いではなく奈良の恥。2019/02/02
うかれ
0
学校の課題で読了。悲劇的な最後を遂げた長屋王について知りたくて読んだのですが、木管調査の話が思いの外おもしろかった。専門用語がたくさんあるので難解。2017/07/07
にこ@歴史垢
0
あまり古代史について詳しくなかったので読む前は不安だったのですが、分かりやすく書いてあってすらすら読めました。長屋王の父母のことから、邸宅から出た木簡、長屋王の変についてなど書かれており、さまざまな説などを取り入れていて読んでいて楽しかった。多角的に歴史を見つめる視点が大切なのだなぁと改めて思いました。2014/05/19
日中気絶
0
なかなか興味深い。 長屋王の変について。2013/05/29
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