産める国フランスの子育て事情―出生率はなぜ高いのか

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750327204
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0036

内容説明

フランスの高い出生率が注目を浴びている。でも、フランスで子どもを産み育てやすいのは、日本で報道されるような手厚い家族支援だけが理由ではない。育児も家事もする男性、子どもの自立を重視し、過度の母子べったりをきらう子育て観、女性の自己実現を当然と考える社会、そして、女性も男性も「仕事も子どもも」を実現できるゆとりの働き方―。現地で出産・子育てを経験した著者が、本当の「産める理由」をここに紹介する。

目次

序 フランスの出生率はなぜ高いのか
第1章 働くママの24時間
第2章 カップルが変わった
第3章 ゆとり労働と家族政策
第4章 自立を重んじる子育て
第5章 フランス社会の母親観
第6章 彼女たちの生き方
第7章 女性と仕事―2人の識者に聞く
第8章 「フランス流」のジレンマ
第9章 日本社会の現状
付録 インタビュー調査でみるフランスのママたち

著者等紹介

牧陽子[マキヨウコ]
1994年、東京外国語大学卒業後、NHKに入局、国際局ディレクター。NHKを退職後、パリに留学し、パリ第一大学修士(政治学)を取得。留学中だった1998~99年、NHKラジオフランス語講座テキストにエッセイを連載。その後、東京大学大学院修士(国際政治)を取得後、朝日新聞社に入社、記者。2005年にパリで、2006年末に東京でそれぞれ男の子を出産。産休・育休の間、当時フランスに赴任していた夫のもとで生活し、現地で出産と子育てを経験する。2007年、朝日新聞社に復職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

21
「『良い母親』なんて、モーツァルトよりまれ」&「完璧に成長する子どもなんて、そんなの作り話」というエリザベート・バダンテール氏のインタビューに膝を打った。女であるか、母親であるかの2択ではなく、その前に1人の自立した人間でありたい。日本の少子化は、日本女性が抱えるこの葛藤を根本的に解決しない限り、このまま下がり続けると思う。また、日本の男性は母親と妻両方に「男の子」として扱われ続けることを求めているのではないかと思う。自立した人間なら、コミュニケーションや家事は必要最低限の技能。大分変化したが、まだまだ。2022/06/25

Keigo Ieda

0
日本の少子化問題の解決の参考となることが言及。育児手当、カップルの概念の違い、母親の在り方など、書かれている。現地の方のインタビュー・体験談に沿って書かれているので読み易い。フランスのことはこれからも迫っていきたい。2016/12/25

ざれごと

0
出生率が高いことで有名なフランスの子育て事情に迫った本。 日本の少子化問題の参考となる部分もあった。2014/06/28

Watarun

0
フランスでは、3歳児神話がなく、母と子が密着しすぎるのはよくないという考え方や、言葉をまだ発しない子どもに対して、大人の言葉で話すという姿勢が新鮮だった。本書でインタビューしているエリザベスバタンテールの著作母性という神話を読もうと思った2013/06/22

ミュンヘン

0
あらすじより抜粋「フランスで子どもを産み育てやすいのは、手厚い家族支援だけが理由ではない。育児も家事もする男性、子どもの自立を重視し、過度の母子べったりをきらう子育て観、女性の自己実現を当然と考える社会」まさにこの通りで、お金だけじゃ産めない。パートナーや社会の理解と協力も必要。しかしこの本を通読して一番感じたのは、女性の強さ。自立しており、人生で必要なものを欲しいと勝ち取っていく姿勢だった。待っているだけでは誰も与えてくれないのは、どこの国でも同じ。手軽な処方箋などないのだと改めて思い知らされた。2011/12/02

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