出版社内容情報
家族をも含めた長時間のインタビューによる4人の男性の個人史。貧困の中にいた人たちが革命の前後をどのように生きたか、個人の内面も含め、日常生活の細部にまで及ぶその叙述は、同時に政治・文化・経済状況など当時のキューバ社会の全体像をも明らかにする。
はじめに
序 章
第一部 ラサロ・ベネディ・ロドリゲス
第一章 たいへん黒く、たいへん貧しい
第二章 幻想だらけ
第三章 ラス・ヤグアスへの転居
第四章 わたしは生身の人間だ
第五章 くびきを取り去る
第六章 ボリーバルでの生活
第七章 わたしはオチュンの娘と結婚する
第八章 わたしは革命と恋している
第二部 アルフレド・バレーラ・ロルディ
第一章 実際上、浮浪者
第二章 わたしは自分の住所を教えたことがない
第三章 自分自身を打ち負かす?
第四章 自分の家
第五章 純粋に実際的な決定
第六章 公平な分け前を得る
第七章 新しい家、古いやり方
第八章 今日のわたしの家族
第九章 人生は続く
第三部 ニコラス・サラサール・フェルナンデス
第一章 パパの重荷
第二章 あがく
第三章 理解し始める
第四章 フローラ・ミール・モンテ
第五章 政治と個人的問題
第六章 かれらは理解しないだけだ
第七章 先へ進む
第八章 わたしたちの社会主義社会
第四部 ガブリエル・カポテ・パチェコ
第一章 捨てられる
第二章 エルネスト、リタ、そしておやじ
第三章 自分の道を見つけた
第四章 フィナと我が子たち
第五章 かれらがわたしを闘士にしてくれた
第六章 今、もっと失う
注
訳者あとがき
目次
第1部 ラサロ・ベネディ・ロドリゲス(たいへん黒く、たいへん貧しい;幻想だらけ ほか)
第2部 アルフレド・バレーラ・ロルディ(実際上、浮浪者;わたしは自分の住所を教えたことがない ほか)
第3部 ニコラス・サラサール・フェルナンデス(パパの重荷;あがく ほか)
第4部 ガブリエル・カポテ・パチェコ(捨てられる;エルネスト、リタ、そしておやじ ほか)
著者等紹介
江口信清[エグチノブキヨ]
ノースカロライナ大学大学院(チャペル・ヒル校)修了。Ph.D.(人類学)。京都大学大学院農学研究科博士課程満期退学。文化人類学専攻。立命館大学文学部地理学専攻・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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