出版社内容情報
ギュンター・グラスと並び称される現代ドイツ文学を代表する作家マルティン・ヴァルザーを中心に、東西ドイツの統一と絡め、過去の戦争責任問題、それに付随するユダヤ人問題、外国人問題等々に焦点を当てつつ、ドイツ現代文学の潮流を浮かび上がらせる。
まえがき
第1章 ドイツ現代文学概観
第2章 『暴れ馬』における生と愛の複層構造
第3章 東西ドイツの統一と文学
第4章 新しいドイツ文学の可能性――ラファエル・ゼーリヒマン
第5章 統一ドイツの試練
第6章 『子ども時代の復権』に見る過去の再構築
第7章 『みんなバラバラ』における親和力の諸相
第8章 『ほとばしる泉』における歴史と文学
第9章 ヴァルザー対ブービスのアウシュヴィッツ論争
第10章 『愛の履歴書』における老いと性愛
第11章 『ある批評家の死』をめぐる反ユダヤ主義論争
終 章
付 録
転換期の文芸思潮――マルティン・ヴァルザーとの対話
Literarische Gedanken nach der Wende――Ein Gesprach mit Martin Walser
あとがき
マルティン・ヴァルザー年譜
参考文献
索 引
目次
ドイツ現代文学概観
『暴れ馬』における生と愛の複層構造
東西ドイツの統一と文学
新しいドイツ文学の可能性―ラファエル・ゼーリヒマン
統一ドイツの試練
『子ども時代の復権』に見る過去の再構築
『みんなバラバラ』における親和力の諸相
『ほとばしる泉』における歴史と文学
ヴァルザー対ブービスのアウシュヴィッツ論争
『愛の履歴書』における老いと性愛
『ある批評家の死』をめぐる反ユダヤ主義論争
著者等紹介
遠山義孝[トオヤマヨシタカ]
1939年長野県松本市に生まれる。1958年長野県立松本深志高等学校卒業。1962年東京教育大学文学部哲学科卒業。木曾東高校、東京実業高校教諭を経て1964年ハンブルク大学に入学。1969‐72年ハンブルク大学日本学科講師。1972年ハンブルク大学(院)哲学科・独文学科卒業。8年間のドイツ留学より帰国後、獨協学園教諭兼獨協大学講師を経て1974年明治大学工学部助教授。1979年明治大学工学部教授、その後理工学部教授となり現在に至る。この間、ハーバード大学客員研究員(1981‐82年)、ケルン大学客員教授(1987‐88年)、コンスタンツ大学客員研究員(1999‐2000年)、国際ショーペンハウアー協会学術監事、日本独文学会常任理事等を歴任。現在ドイツ語学文学振興会評議員。現職、明治大学理工学部教授、文学博士(Dr.phil.)。専攻はドイツ現代文学、カント哲学、ユダヤ文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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