出版社内容情報
人は世界を理解するためにステレオタイプを形成する―本書は、これまで否定的に理解されてきたステレオタイプをとらえ直し、その形成過程、つまり人間が社会集団に対する印象や見方をどのように発展させるかを社会心理学の最新理論で精査した初めての成果。
目次
第1章 ステレオタイプ形成の社会的・文化的・認知的要因
第2章 カテゴリー形成としてのステレオタイプ形成
第3章 主観的本質主義とステレオタイプの生起
第4章 ステレオタイプの内容形成における理論の役割
第5章 錯誤相関とステレオタイプ形成:集団差異と認知的バイアスを理解する
第6章 依存性と集団に関するステレオタイプ的信念の形成:対人間の認知から集団間の認知へ
第7章 ステレオタイプ形成における4タイプ:必要な手段による差異化
第8章 個人の心象から世界の集合的道具へ:共有されたステレオタイプによって集団はどのように社会的現実を表象し変化させるか
第9章 結論:ステレオタイプは選択的で、可変的で、そして議論のある説明である
著者等紹介
マクガーティ,クレイグ[マクガーティ,クレイグ][McGarty,Craig]
現職:オーストラリア国立大学准教授(心理学)
イゼルビット,ビンセント・Y.[イゼルビット,ビンセントY.][Yzerbyt,Vincent Y.]
現職:ベルギー、ルーヴァン・カトリック大学(新ルーヴァン)教授(社会心理学)
スピアーズ,ラッセル[スピアーズ,ラッセル][Spears,Russell]
現職:アムステルダム大学教授(社会心理学)
国広陽子[クニヒロヨウコ]
1948年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現職:武蔵大学社会学部メディア社会学科教授
有馬明恵[アリマアキエ]
1968年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現職:東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。