出版社内容情報
本書は、植民地台湾の公学校における唱歌教育をめぐる諸相を検討し、台湾総督府=日本が台湾の児童に対してどのような唱歌教育を実施しようとしたのかを検討することにより、台湾における植民地統治を初等音楽教育の側面から分析・検討しようとするものである。
目次
序章
第1章 台湾の領有と近代教育の濫觴
第2章 公学校の成立
第3章 明治期から大正前期の公学校唱歌教育―国語・修身教育を補完する唱歌教育
第4章 大正後期から昭和初期の公学校唱歌教育―芸術教育を志向した唱歌教育
第5章 戦時期の国民学校音楽教育―皇国民養成のための音楽教育
第6章 公学校教員の養成
終章
著者等紹介
岡部芳広[オカベヨシヒロ]
1963年、大阪市生まれ。神戸大学教育学部音楽科卒業。国立台湾師範大学芸術学院修士課程中退。神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。台湾近現代音楽教育史専攻。現在、東京都立芸術高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。