出版社内容情報
企業で積極的に用いられている未来予測の方法、シナリオ・プランニングを教育に応用し、長期的な計画による新しい教育像を探求する。「教育の未来予測」と題して2006年11月に開催される、OECD・広島大学・文部科学省共催の国際会議(OECD/JAPANセミナー)の中心的なテーマであり、今後のより良き教育政策を考えるための必携の書である。
内容説明
本書のテーマは、シナリオの開発法と、政策や実践が直面する課題を方向づけるためのシナリオの活用法である。各章では、学問的に裏づけられた見解と応用可能な大変実践的なヒントが提供されている。本書は、教育を長期的な視点から考えようとする人々、親や教師、地域の指導者や教育管理職を含む学校関係者、政策の決定に関わる人々に新たな視点を提供するものである。
目次
第1部 教育における多様なシナリオの創造と活用(情報化社会の教育:シナリオ、公正と平等;システム思考、システム思考者と持続可能性;シナリオ、国際比較、そして教育的なシナリオ分析のためのキー変数;シナリオの開発:アプローチのタイプ ほか)
第2部 実践的な未来思考(イギリス:リーダーシップ能力の構築を目的としたシナリオの利用;オランダ:改革・学校組織・リーダーシップの開発に関する未来思考;ニュージーランド:中等教育に関する未来プロジェクト;オンタリオ(英語圏の教育システム):「専門職としての教育」の未来 ほか)
著者等紹介
立田慶裕[タツタヨシヒロ]
1953年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。現在、国立教育政策研究所生涯学習政策研究部総括研究官
伊藤素江[イトウモトエ]
1979年生まれ。上智大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程在学。専門は、教育社会学
古屋貴子[フルヤタカコ]
1981年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程在学。専門は、社会教育、メディア文化史
有本昌弘[アリモトマサヒロ]
1959年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。現在、国立教育政策研究所初等中等教育研究部総括研究官。専門は、カリキュラム(教育研究)開発、教育評価(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。