エリア・スタディーズ<br> 現代イタリアを知るための44章

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現代イタリアを知るための44章

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750321004
  • NDC分類 302.37
  • Cコード C0336

出版社内容情報

政治、経済、マス・メディアと3つの権力を掌中にする現大統領ベルルスコーニのもと急速に変化するイタリア。政治体制、憲法改革、汚職、テロ、市民運動、教皇、食文化……。ベルルスコニズモの強い影響を受けた44のキーワードから社会の実像を活写する。

はじめに
1 政治
第1章 揺れる「平和」路線――戦争と平和1
第2章 憲法と戦争放棄――戦争と平和2
第3章 開かれた「恥辱のたんす」――ナチ・ファシストの戦争犯罪
第4章 二極化と小党分立――戦後政治体制と政党
第5章 連邦制・地方分権・devolution――地方自治
第6章 国際的・国内的背景と改正論の特徴――憲法改正1
第7章 第二次ベルルスコーニ内閣改正案――憲法改正2
第8章 第二次ベルルスコーニ内閣改革の現状――司法改革
2 経済・社会
第9章 「賄賂都市」――蔓延する汚職
第10章 流血から「共存」へ――浸透するマフィア型組織暴力と犯罪
第11章 テロの「赤い」糸――国内テロと市民社会
第12章 ノット・イン・マイ・ネーム――イスラム・テロと市民社会
第13章 「寛容ゼロ」――新しい移民法
第14章 エコ・マフィア――深刻化する環境問題
第15章 岐路に立つ労働運動――労働改革と労働組合
第16章 「民主主義の塩」を守れ――新しい草の根市民運動
第17章 台所は火の車――節約・貯蓄・家庭経済
第18章 病める学校――イタリアの大きな弱点、教育制度
第19章 男と女の関係?――男女平等と新
第34章 「売り」に出される文化財――文化遺産の行方
第35章 個性とは……――イタリア人のおしゃれ
第36章 「危険な流行」?――いろいろな若者の顔
第37章 学校の音楽教育――イタリアの音楽事情1
第38章 危機に立つイタリア音楽――イタリアの音楽事情2
第39章 ふるさとの訛り懐かし――芸術と郷土色
第40章 特権に浴す特別州――少数言語と国境問題
第41章 CONI体制の崩壊――揺れるイタリアのスポーツ界
第42章 ビバ・フェスタ!――伝統のお祭り
第43章 「深化」するスローフード――グローバル化と食文化
第44章 アグリ・ツーリズモ――新しい農業観光旅行
【コラム1】 「地方分権」の日伊比較
【コラム2】 九・一一事件後の米伊労働者の協同と連帯
【コラム3】 新しい学校制度
【コラム4】 ローマのゲットー
【コラム5】 言語的少数者保護法
【コラム6】 世界で最も有名かつ優秀な審判
【コラム7】 イタリアで活躍する(した)日本人ジョカトーレ(選手)たち
【コラム8】 イタリアのスポーツあれこれ
【コラム9】 パルマに欧州食品安全機関
【コラム10】 モナリザの里のヴィッラ・ミ

はじめに
 ヨーロッパ社会の変貌には目を見張るものがある。とくに東ヨーロッパ諸国の国家体制の崩壊を一つの契機として、民族紛争が激化し、新興国家も次々に興った。その一方で、一九九三年に欧州共同体から移行した欧州連合は、二〇〇四年五月、二五カ国に拡大した。六月に行われた欧州議会選挙では、有権者数三億四〇〇〇万人を数える。
 そのなかにあって、イタリアの変化も例外ではない。我々が『イタリアを知るための55章』を出版してからおよそ五年になるが、当時の通貨リラはすでになく、現在はユーロである。教育制度も幼稚園から大学にいたるまで改編された。政治も二極多党化の時代を迎えている。イタリア社会は短時日のうちにあらゆる分野で急激な変容を遂げてきたし、遂げようとしている。
 もちろん、一口にイタリア社会といっても、「さまざまな異なる沈殿の成層」からなっている。エトルリア文明の時代から、古代ローマ、ルネサンス、リソルジメント、ファシズモの時代を経て今日にいたるまで、その通底に一貫したものをみることもできるであろう。あわただしい変化のなかに、ほとんど不動の姿が現れるかもしれない。イタリア各地にみられるエトルリア文明やギリシャ・br>
二〇〇五年五月
村上義和

目次

1 政治(揺れる「平和」路線―戦争と平和1;憲法と戦争放棄―戦争と平和2 ほか)
2 経済・社会(「賄賂都市」―蔓延する汚職;流血から「共存」へ―浸透するマフィア型組織暴力と犯罪 ほか)
3 宗教(世界最小国家―ヴァティカン市国;悔悟すべき行為―教皇とユダヤ人迫害 ほか)
4 文化(「柔らかい」専制体制―ベルルスコーニとマス・メディア;「売り」に出される文化財―文化遺産の行方 ほか)

著者等紹介

村上義和[ムラカミヨシカズ]
1941年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。岩手大学、静岡大学を経て、東京慈恵会医科大学教授。専攻は西洋法制史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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shigoro

4
日本が良く比較する対象の欧州は英独仏であり、イタリア除外されることが多い。そのあたりをうまく説明してあるように思えた。西欧でも左翼が強めだし、産業でも家族経営が多い。そして教育がうまく機能していないなど、英独仏と比べると独特な雰囲気を持っているよな。日本人のイメージするダテ男で陽気・そして芸術の観光スポットが多いことなどはあまり触れてはいないな。 2011/07/14

たろーたん

1
イタリアの学校・教育は結構弱いらしい。2002年において、25~64歳人口の内、大学卒業者の割合は8.7%で、フランス20.6%、ドイツ23%、イギリス23.6%と比べると確かに少ない。ちなみに、今はそんなことないだろ、と調べてみたら、2022年では20.32%(43位)だった。ちなみに、フランス41.64%(22位)、ドイツ32.52%(30位)、イギリス51.32%(8位)、日本56.13%(3位)だったので、相対評価だとまだ低いかも。2024/02/19

 

1
イタリアに行く予定なので読んだ。やや古い(2005年位)が、他に似た本が見つからず。この本は現代の政治、経済・社会、宗教、文化という章立て。日本人は、歴史と芸術の国としてのイタリアが好きだが、賄賂とマフィアと財政赤字の国イタリアは好きじゃないみたいで、イタリアを包括的に知ろうとすると困る。確かに記述者の立場が中立ではないと思われる。個人的にはベルルスコーニ内閣の終わっている感じ、同族経営、南北問題、協同組合、移民、バチカン(カトリック)との関連が面白いと感じた。2019/09/01

muny

0
移民で回る経済。慢性的な汚職、特権州。自営のための大家族主義。2023/11/28

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