出版社内容情報
全体像がつかみにくいギリシア陶器画を展開写真で一枚の絵としてとらえ、高貴な神々や英雄の物語を解き明かす。
内容説明
今日まで板絵が発見されず、壁画も断片しか残っていないギリシア絵画の質と内容は、陶器画でしかうかがえない。全体像がつかみにくいギリシア陶器画を展開写真で一枚の絵としてとらえ、高貴な神々や英雄の物語を解き明かす。
目次
序文 ギリシア陶器画に魅せられた視線
第1章 動物たちのパラダイス
第2章 神々の世界
第3章 神々と英雄フランソワの壷
第4章 英雄たちの世界
第5章 生きる喜び
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
18
図書館の大型本コーナーで「普段は絶対見ない本を手に取る」と、直感で選んだ。古代ギリシャの壺絵の写真集。壺に興味があるわけでもない私が、気まぐれからページをめくり続けたのに、気づいたら3000年前の人々の息吹を感じていた。1人の女性が遺骸を前に涙をぬぐっている。自分の前髪を引っ張る仕草は、ギリシャの伝統的な哀悼の表現だという。戦の休憩にゲームに興じる2人がいて、出たサイコロの目が「4」「3」とセリフがついている。漫画の1コマみたい。古代ギリシャを身近に感じ、歴史を勉強し続けるモチベーションになった。2023/01/02